愛宕神社(港区愛宕1、TEL 03-3431-0327)で1月7日、恒例の「七草お火焚(ひた)き祭」が行われた。
同祭は正月飾りや古いお守り、お札、だるまなどを焚(た)き上げ、その火に当たって厄を払い、無病息災を願う恒例行事。今年は土曜日だったこともあり大勢の参拝客でにぎわった。
焚き上げ用に組んた木札に火が入れられると、炎が静かに燃え上がり、神官の大祓詞(おおばらいし)で辺りは厳かな空気に包まれた。
拝殿では、早乙女が七草たたきの言葉を唱(とな)えながら、すりこぎとしゃもじで調子をとって七草を刻む「七草唱え歌」の神事を行い、その後参拝客に境内で七草がゆを振る舞った。
用意した七草がゆは約500食。素材の風味を生かしたかゆとなっているが、好みに合わせ、ふりかけも用意した。
同神社は江戸時代から火伏(ひぶ)せの神様として信仰が厚いが、神社正面にある急勾配の男坂は「出世の石段」として有名。
参拝客の30代男性は「今年は土曜日にやると聞いて初めて参加。お焚き上げの炎の迫力に驚いた」さらに40代女性は「毎年この七草がゆを食べると今年が始まったなと実感する」と笑顔を見せた。