虎ノ門ヒルズで5月10日、「再開発によって育まれた豊かなみどりの中で生き物に触れる」をテーマに、「野鳥の専門家と行くバードウオッチングツアー」が行われた。主催は森ビル(港区)
同ツアーは、同社が本物の街を生きた教材に、街づくりのノウハウや街の魅力を、未来を担う子どもたちに伝えるという親子向けプログラム「ヒルズ街育プロジェクト」の一環。虎ノ門ヒルズで行われた同プロジェクトとしては昨年、夏・秋に続いて3回目の開催。
当日は天気にも恵まれ、午前・午後のツアーを合わせて62人の親子らが集まり、野鳥の専門家「♪鳥くん」(永井真人さん)と共に鳥の鳴き声を聞き、双眼鏡を使って小鳥などを観察した。虎ノ門ヒルズのほか、近隣施設の愛宕グリーンヒルズでの観察で、スズメやメジロ、キジバト、ドバト、ハシブトカラス、シジュウカラなど多くの野鳥が見られた。
「鳥をもっと知るためのワークショップ」では、♪鳥くんと共にバードウオッチングの観察記録を付け、スズメの簡単なスケッチにも挑戦した。
ツアーに参加した保護者からは「都心の建物の周りに、こんなに自然があったのかとあらためて知り驚いた」「初めて参加したが、レクチャーも探検もとても有意義だった」などの声が聞かれた。子どもからは「鳥やいろんな生き物を見るには、自然を増やさなきゃいけないと思った」「森に行かなくても、たくさんの鳥が見つけられる」など、楽しかったという感想が多く聞かれた。
ツアーを企画した同社担当者は「今後も多様なプログラムを通じて子どもたちの体験活動の機会を増やし、子どもたちと一緒に考えながら未来の街づくりを進めていきたい」と話す。