虎ノ門に6月11日、東京の新たなランドマークとなる超高層複合タワー「虎ノ門ヒルズ」(港区虎ノ門1)が開業した。地上52階建て、高さ地上247メートル。
開業時間前に、森ビルの辻慎吾社長、アンダーズ東京のアルノード サン=テグジュペリ総支配人、トラのもん(=虎ノ門ヒルズキャラクター)によるテープカットとバルーンセレモニーが行われ、「Hello,Mirai Tokyo」の掛け声と共に開業を祝った。
セレモニー終了を待つように降り出した雨の中、開業を待つ客は約1000人。長い列の先頭は今朝6時30分から並んだという。
同ビルは店舗、カンファレンス(会議施設)、オフィス、住宅、ホテルから成り、ホテルは日本初進出となる「アンダーズ 東京」が入る。店舗は新業態や商業施設初出店の店を含む24店舗が出店する。
同ビルへのアクセスは東京メトロ「虎ノ門」駅が最も近く、徒歩5分、その他利用に便利な駅として「神谷町」「霞が関」「内幸町」駅から徒歩6分~8分、JR「新橋」駅からも徒歩11分の距離。同施設に直結する新駅建設の構想もある。
今年3月に開通した同ビル地下内を貫通する環状2号線(新橋・虎ノ門間)の地上部分も「新虎通り」として整備される。2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向け周辺開発も加速し、街の風景が大きく変わることになる。
同地で66年にわたり煎餅店を営む「きや」の森田さんは「道路の整備で人の流れが変わったり、開発に伴いお得意さんの転居もあった。しかし今後、外国人含め多くの人が訪れてくれれば」とこの地域の急激な変化に戸惑いつつも期待を寄せる。