昭和47年(1972年)から汐留のウィング新橋(港区新橋2)で営業し続けて来た老舗ラーメン店「直久(なおきゅう)」(TEL 03-3574-7279)が7月31日、業態転換のため閉店した。
新店舗名は「麺処 直久 新橋」。旧店舗はウィング新橋による補強工事が入るため、新店舗は50メートル程度移設となる。席数は、カウンター8席、仕切りのある対面タイプの大テーブルが8席、ソファ席・テーブル席30席の計46席。内装はテーマカラーの紺を差し色に、古木を取り入れた暖かい雰囲気になる予定。
直久は、昭和42年(1967年)の創業当時のスープ製法を守り続ける昔ながらのしょうゆラーメンが特徴。現在都内・神奈川県内に8店舗を展開する。「一杯でしっかりおいしい」がテーマのスープには2年ものの親鶏しか使わないため、「コクが違う」という。新業態ではこのスープを一新。名古屋コーチンの丸鶏、ブランド鶏の胴ガラ、もみじ(鶏の足)など5種の鶏を用い、若い世代も視野に入れた新しい味を追求したという。
新業態を開発した同社商品政策マネジャーの中川一成さんは、都内のラーメン店を数多く食べ歩き研究。「新木場にあるセントラルキッチンにこもって試作品を作り続けた。新業態は我が子のよう」と振り返る。新橋店は新業態2店舗目。今年4月に新業態となった水道橋店が好調で、リニューアル前比で160%の伸びとなったことを受け、新橋の業態転換に至った。同業態の今後の展開は未定。
新業態のラーメンについて中川さんは、「見た目は大きな変化はないと思うが、あとからじんわりおいしさが来る自信の一杯」と表現。店舗規模の大きい新橋店では、水道橋店にはない、チャーハンやギョーザも提供する予定。「直久時代の一番人気、ラーメンにギョーザとチャーハンが付いた『チャーハン特別セット』(930円/ランチ=880円)ははずせない」と中川さん。
メニューは、「純鶏らーめん」(しょうゆ・塩/550円)、「こく旨らーめん」(同/750円)、「肉玉わんたん麺」(同/780円)、「とんさいらーめん」(同/700円)など。サイドメニューには、「チャーハン」(650円)、「ミニチャーハン」(280円)、「ギョーザ」(3個=180円/5個=300円)、「しそギョーザ」(3個=210円/5個=350円)などをそろえる予定。
オープンは8月22日で、初日から3日間、「純鶏らーめん」を300円、「こく旨らーめん」を500円で提供する予定。