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ゆかた美人、新橋ねっと賞は神谷町のラーメン店店主

ラーメンを手にする佐竹さん。来年7月まで新橋の広報活動などに参加する

ラーメンを手にする佐竹さん。来年7月まで新橋の広報活動などに参加する

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 神谷町の無添加ラーメン店「天雷軒」(港区虎ノ門5、TEL 03-3436-3837)の店主が、7月29日に新橋こいち祭で開催された「ゆかた美人コンテスト」で受賞していたことが分かった。

浴衣姿の佐竹さん

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 受賞したのは佐竹美砂さん(29)。同コンテストは祭りのメーンイベントとして、1995年から実施されているもので、今年も全国から300人以上の応募があった。6月の書類選考で最終公開審査に出場する10人が選ばれ、当日はその中からグランプリ、準グランプリ、新橋ねっと賞の3賞が発表された。佐竹さんが受賞した「新橋ねっと賞」は、ウェブ投票で最も票を得た候補者に授与される。

 佐竹さんが応募したのはネットがきっかけ。震災後、静かになっていた街を活気づけるため、「何か発信できるものはないか」とネットで探していて同コンテストを知った。「でもまさか最終選考に残るとは思っていなかった」と佐竹さん。店内でも出場を告知してはいたが、積極的な宣伝は行わなかったという。当日は金魚柄に水玉の帯を合わせたかわいらしい浴衣で参加。「本当は総絞りのお気に入りを用意していたが『地味すぎる』との意見があり、急きょ金魚柄を購入した」

 京都出身の佐竹さんは元スポーツインストラクター。その後化粧品会社に転職し、3年前に転勤で上京した。「人のためになること、人が喜ぶことをしたい。それには飲食店しかない」との思いから、当時の上司に相談。その上司の紹介で、閉店するというラーメン店を紹介された。「ラーメンはもともと大好きだった。好きなものなら続けられる」と即決。以降、経営セミナーに通い、ラーメンを食べ歩いて研究した。

 現在の無添加ラーメンは、元のラーメン店のスタッフと苦労の末、作り上げた。化学調味料やダシの素を使わないスープは、毎朝筑地から仕入れるアサリ、利尻昆布、枕崎のかつお節をぜいたくに使う。トッピングはあめ色になるまで炒めた玉ネギで作った香味油や白髪ネギ、水菜、チャーシュー。コシの強い麺は自社の製麺所で作る。上品な仕上がりのスープは、「最後にご飯を入れ、わさびを添えてお茶漬けにして」と佐竹さん。

 ラーメンメニューは、「琥珀しょうゆ拉麺」(500円)、「琥珀しょうゆ拉麺味玉」「琥珀チャーシュー麺」(以上600円)、「みそ拉麺」(800円)、「みそ温玉拉麺」「みそチャーシュー麺」(以上900円)、「牛骨しょうゆ拉麺」(500円)、「牛骨しょうゆ味玉」(600円)。オプションには、半替え玉・エビ粉・ショウガ(以上50円)、替え玉・チャーシュー・お茶漬け用ご飯(100円)などを用意する。

 店は本店の神谷町のほか、7月17日に神保町にも出店。インテリアは、知人であるLUNA SEAの真也さんがプロデュースした。若い女性であることで交渉事が難しかったり、業者などにまともに相手にしてもらえなかったりと、苦労も多かったという。今も、「アルバイトの女の子と間違えられる(笑)」と佐竹さん。「将来的には全国に広げたい」という夢を抱く。

 営業時間は11時~22時(土曜・祝日は18時まで)。日曜定休。

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