第一ホテル東京(港区新橋1、TEL 03-3501-4411)は、9月1日から予定していた巨大丼「西郷丼(さいごうどん)」の提供を断念したことがわかった。理由は、「美しく取り分けられないため」(同ホテル広報担当・森山純子さん)。
変更後は、直径36センチの特大丼に直径8.5センチの小さい丼を20個程度入れた状態での提供となる。場所は同ホテル地下1階の「世界バイキング エトワール」で、西郷丼はディナーのみ。
計画していた「西郷丼」は、新ホテル「レム鹿児島」(鹿児島市)のオープンン(10月)を記念し企画したもの。丼の中身は、鹿児島をテーマに桜島の火山灰や西郷隆盛の風貌をイメージし、黒い食材で統一したオリジナルトンカツ丼。
米は黒い古代米、豚肉は黒豚、パン粉には黒ゴマを混ぜ、黒い衣とした。ソースにも黒ゴマを用い、リンゴや玉ねぎを入れたシェフオリジナルで、見た目も「真っ黒」。付け合わせは「サツマイモの蜜煮」。試作段階では、米2升、豚肉約1キロを使った。「肉が大きかったため、揚げるのが大変だった」とシェフ。
同ホテルでは8月1日から提供していた巨大エクレアが人気を博した。提供時には行列ができ、足りなくなる日もあったという。「足りなくなった分は切り分けたエクレアを追加で出し対応した」と森山さん。「今回も何とか巨大丼を実現したかったが、やはり取り分けが難しく断念せざるを得なかった」
ディナーの営業時間は17時~21時。料金は、平日=5,300円、土曜・日曜・祝日=6,000円(2時間制)。11月30日まで。