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カレッタ汐留に江戸前すし店「美寿思」-7年ぶりに営業再開

7年ぶりに再開した「美寿思」。かつては作曲家・故古賀政男さんや女優の水谷八重子さん、野球選手など著名人もよく訪れたという

7年ぶりに再開した「美寿思」。かつては作曲家・故古賀政男さんや女優の水谷八重子さん、野球選手など著名人もよく訪れたという

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 カレッタ汐留(港区東新橋1)に5月10日、江戸前すし店「美寿思(みすじ)」(TEL 03-6218-4100)がオープンした。場所は46階で、3月末に閉店し4月23日に銀座へ移転した「すし善」跡。

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 「美寿思」は1855年、江戸・木挽町(現在の東銀座)で創業したすし店の老舗。第二次世界大戦の開戦で四谷に移転するものの、戦争の影響で閉店。25年ほど前に、飲食店を展開する同店の親せき筋よりのれんをもらい新宿で営業を再開した。

 その後、銀座に移転したが諸事情により再び閉店。7年の時を経て再びオープンが実現した。店内は居抜きのまま使い、席数はカウンター=12席、テーブル=20席、カウンター個室=6席、テーブル個室=10席。運営は二期倶楽部(栃木県)を母体とするゼロディグリーズジャパン(渋谷区)。

 にぎりのセットメニューは、季節の一品・すし8貫・巻物1本・わん・デザートが付く「菊」(4,000円)、同すし10貫の「椿」(6,000円)、同すし12貫の「欄」(8,000円)。お好みは300円~1,200円、巻物が600円から。「特製太巻き」は3,000円。会席コースは8,000円から。

 ランチは、「さつき」(2,500円)、「ききょう」(3,500円)、「お昼の季節膳」(6,500円)を用意。「さつき」「ききょう」は季節の一品・すし(またはちらし)・わん・デザートが付き、「お昼の季節膳」はこれに前菜・季節の刺し身、焼き物が加わる。

 料理長は、新宿時代・銀座時代を同店で勤め上げた續木敬巳さん。以前は浦賀に店所有のクルーザー「美寿思丸」があったため、定休日には續木さん自らが釣りに出ては店で新鮮な三浦の魚介を振る舞ったという。「本当は築地で仕入れた方が安い(笑)。でもお客さんが喜んでくれるので」と續木さん。釣りの腕前は「セミプロ級」で、釣りには常連客を伴うこともしばしばあったという。

 同店のすしは、「しめる」「煮る」「漬ける」などの江戸前の伝統を重んじたもの。「江戸前の基本を残しつつ、新しいものも取り入れていく」(續木さん)。7年ぶりの店舗再開に、懐かしい顔ぶれも訪れたという同店。續木さんは「当面は店を軌道に乗せることに注力する」というが、「落ち着いたらまたお客さんのために釣りに出たい」とも。

 営業時間は、ランチ=11時~15時、ディナー=17時~22時30分。

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