電通四季劇場[海]で「ウィキッド」ロングラン公演-21日チケット一般発売

オズの魔女記が原作のミュージカル「ウィキッド」が電通四季劇場[海]で上演される(写真=アメリカ公演の一場面)©North American Tour Production photo by Joan Marcus

オズの魔女記が原作のミュージカル「ウィキッド」が電通四季劇場[海]で上演される(写真=アメリカ公演の一場面)©North American Tour Production photo by Joan Marcus

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 劇団四季は6月17日より、電通四季劇場[海](港区東新橋1)で「オペラ座の怪人」に続くロングラン公演「WICKED(ウィキッド)」を上演する。

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 2003年10月にニューヨーク・ブロードウェイで封切りした同作は、その後シカゴ、ロンドン、ロサンゼルスで公開され、今回は初の非英語圏での上演となる。

 原作は、1995年に小説家のグレゴリー・マグワイアさんが出版した「オズの魔女記」。彼は、1900年にフランク・ボームさんによって発表された「オズの魔法使い」のファンだったが、少年時代に抱いた疑問があったという。その疑問に自ら答える形で、ドロシーがオズの世界に迷い込む前のエピソードとして「オズの魔女記」を発表した。小説は子ども向けのファンタジーという印象だった「オズの魔法使い」に「大人を納得させる要素」(同社)である深い人間関係を盛り込み、出版と同時に大ヒットした。映画化のオファーが寄せられ、ハリウッド女優デミ・ムーアさんの企画会社が映画化の権利を持ち脚本化されたが、担当プロデューサーマーク・プラットさんと作詞・作曲家のスティーヴン・シュワルツさんの出会いにより、「主人公の心の叫びを生の声で観客に届けたい」(同社)と考えミュージカルでの上演が決定したという。

 ストーリーは、原作「オズの魔法使い」のドロシーが登場する前のエピソード。「悪い魔女エルファバ」と「善い魔女グリンダ」の出会いと過程を、2人の友情やほかの登場人物の生い立ちなどと絡めて描く。舞台には、セスナ機と同じ大きさの竜や、登場人物が舞台面から9メートルの高さで現れる装置を設置し800個の照明装置で54のシーンを表現する。衣装は200着を超える。

 オリジナル・ブロードウェイ・プロダクション・プロデューサーのマーク・プラットさんは「同作品のテーマは『真実は何か』ということ。政治や歴史の世界では、異質なものに対して悪や善のレッテルを貼ることが多い。この作品の中では、悪と思っていた人物が実は正義を求める人だったと観客は気付く」と話す。「全米ツアーなどで同作品を見て感動した観客が、劇の幕間に次の公演のチケットを買い求める姿も見受けられた」(同)とも。

 入場料金は、S席=11,550円、A席=9,450円、B席=6,300円、C席=3,150円。チケット一般発売は4月21日から。販売場所は四季専用予約センター(0120-489-444)など。

劇団四季

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