NPO法人日本茶インストラクター協会(港区東新橋2)はこのほど、今年11月に開催される「日本茶インストラクター」試験に向けての通信講座受講生の募集を開始した。
現在、同協会が設定している資格は、日本茶教室講師や日本茶カフェプロデューサー向けに2000年開設した「日本茶インストラクター(中級)」と、販売店での接客担当者向けに2001年に開設した「日本茶アドバイザー(初級)」の2資格。同講座は同資格の試験対策のために開始したもので、受験者の大半が受講するという。受講者の年代は30代~60歳代。
講座内容は、「日本茶インストラクター(中級)認定試験に出題される「茶の歴史」「茶業概要」「茶の健康化学」「茶の品質審査と鑑定」などをテキスト、DVD、レポート提出形式で学習するもの。テキストの内容は「茶樹の起源と伝藩」「茶を使った料理」「茶の主要化学成分の性質と含有量」「茶の鑑定技術」「日本茶インストラクターに求められる能力」など約45項目(予定)。実技試験で求められる茶鑑定は、付属の「鑑定用茶セット」とDVD映像、リポート提出で学ぶ。標準学習期間は4カ月~6カ月。
同協会担当者は「数年前からの日本茶ブームで人気が出てきた。設立当初は仕事で日本茶を扱う人の受験が多かったが、最近はカフェの運営を希望する若者や、日本茶愛好家が趣味として受験する姿も増えてきた」と話す。「資格開設当初は男性が多かったが、近年は女性が増えている」(同)とも。同資格試験の合格率は3割ほど。現在、「日本茶インストラクター」の有資格者は累計2,275人で、うち男性は56%。
今後同協会は、研修などで講師を務める「日本茶マスター(上級)」コースの開設を予定している。