コロムビアミュージックエンタテインメントは8月17日、本社社屋を六本木1丁目から虎ノ門4丁目に移転した。新社屋はホテルオークラ東京の向かい。
同社広報によると、移転理由はビルの老朽化のため。耐震補強などの工事が必要というビルオーナーに合意した形での「円満移転」で、7月末から徐々に準備を行ってきたという。17日はすべての作業が終了。実質的な業務開始は9月1日からとなる。
新社屋となる江戸見坂森ビルは地上8 階、地下1 階建てで、面積は1040.3 坪。ビルは1974年に建設されたもので、2001年に改修が行われている。同ビルの全フロアを同社が使用するが、面積は六本木のビルより狭くなるという。
本社移転に伴い、100%子会社の「クリエイティヴ・コア」も7月27日に六本木から虎ノ門へ移転。同「コロムビアソングス」は同社アーカイビング部や子会社、AVソフトなどのデザインや企画制作を行う「シーツーデザイン」のある南麻布4丁目に同日移転した。
コロムビアミュージックエンタテインメントは2001年に赤坂4丁目にあった自社ビルを売却して以来、2度目の「引っ越し」。六本木のビルは入居してからわずか4年での転出となった。同社社員は「前回の引っ越しでだいぶ片付いたおかげで今回の移転はスムーズだった」と話す。
同社は1910(明治43)年創業の日本最古のレコード会社で、来年100周年を迎える。所属アーティストには木村カエラさん、氷川きよしさんなどが在籍する。