人気企業1位は三菱東京UFJ銀行-ギジネス・就職志望先ランキング

一時はトップ10から姿を消したコンサルが再び人気に。ブランド力のある企業は安定した支持となった。

一時はトップ10から姿を消したコンサルが再び人気に。ブランド力のある企業は安定した支持となった。

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 就職支援や企業研修を手がけるギジネス(港区新橋1)は1月5日、自社ウェブサイトで実施する「就職偏差値テスト」を基に「2010年志望企業ランキング」を発表した。集計対象は就職活動を開始した大学3年生で、調査期間は2008年4月1日~12月15日。

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 ランキングは、同社で2006年9月より学生を対象に行っている「就職偏差値テスト」で得たデータに基づき集計したもの。同テストはウェブサイト上で4分野100問の試験を受け、志望企業への入社確率を判定するもので、無料で受験できる。サンプル数は7,023人(男性=3,789人、女性=3,234人)で、うち文系=4,965、理系2,058 人。

 調査結果は以下の通り。( )内は昨年の順位。総合ランキングの1位=三菱東京UFJ銀行(3位)、2位=ソニー(6位)、3位=電通(7位)。昨年1位の資生堂は4位に、同2位のベネッセコーポレーションは8位、東京三菱UFJ銀行と3位に肩を並べていた全日空は6位とそれぞれ降下した。全般的に上位企業に大きな変動はなく、メーカーやコンサル会社が人気の回復の兆しを見せた。

 急上昇したのは13位の丸紅(45位)、16位の野村総合研究所(34位)、20位の野村證券(48位)、21位の森永製菓(48位)、29位のアクセンチュア(59位)など。丸紅は、力を注いできたエネルギーや食料資源などが原油の高騰や環境問題と連動し業績を上げたことによる躍進と推察される。外資で唯一上位にランクインしたアクセンチュアは、システムインテグレーターも行うIT系のコンサルに特化した企業。6月の集計に続き飛躍的に上昇した。

 男子1位=ソニー(1位)、2位=電通(7位)、三菱東京UFJ銀行(3位)。昨年2位のトヨタ自動車は6位に、同4位だった伊藤忠商事は19位にそれぞれ降下。女子1位= 資生堂(1位)、2位=ベネッセコーポレーション(1位)。3位=JTB(4位)と三菱東京UFJ銀行(7位)が並んだ。昨年25位だった東京ディズニーランドを運営するオリエンタルランドは5位に躍り出た。

 金融機関・総合商社・広告・レジャー産業の人気が目立つ文系では、1位が昨年同様三菱東京UFJ銀行、2位=資生堂(5位)、3位=電通(6位)。昨年2位のベネッセコーポレーションは7位、同3位の伊藤忠商事は13位。

 理系1位も昨年同様ソニー、2位=NTTドコモ(同)と日立製作所(9位)、4位=トヨタ自動車(23位)。昨年3位の味の素は8位、4位のサントリーは15位。理系ではメーカーが上位5位までを占め、一昨年や昨年とは顔ぶれが入れ替わった。

 ギジネスは「昨年ベストテンから姿を消したコンサル会社の人気が復活したのは今回の特徴」とし、「昨今の経済動向の厳しさを増す中で、新卒採用も厳選選抜傾向が強まると予測されている。学生側の意識も例年とは違い、活動の開始時期も早く真剣度も高いように見受けられる」と分析する。

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