汐留イタリア街の「Shiodomeitalia クリエイティブ・センター」(港区東新橋2、TEL 03-3432-6263)は1月18日から、パリのポンピドゥー・センターが企画、ラ・トリエンナーレ・ディ・ミラノ、上海美術館を巡回してきた展示「FABRICA LES YEUX OUVERTS 将来を見据えた目」を開催している。
ファブリカとは、「カルチャー」と「ビジネス」をつなげることを目的に、世界中のアーティストを集め活動の場を提供するベネトングループ出資の「コミュニケーション・リサーチ・センター」。同展は、「アートは国籍を問わない国際的なモノである」という同センターの趣旨に賛同したポンピドゥー・センターが2006年に企画・開催したのが発端。今回汐留で展示している作品群は、同センターで開催された展示を日本向けに再構成したもの。
展示作品は、立体的に構成した巨大パネルが1階エントランスで観客を迎える「VISUAL COMMUNICATION」、メーン開場「EXPO700」(2階)には、雑誌「COLORS」が全ページ白紙のノートを「国境なき記者団」の協力で世界中の一般人に配布、彼らにノートを使い「表現」をしてもらい本部に返却された本「COLORS Notebook」のインスタレーション、ファブリカが開発した装置を使った体験型作品「Locus」などイラストレーションや写真のグラフィック、ドキュメンタリー映像など13作品が並ぶ。
17日には、マリー・ジョゼットさん(ポンピドゥー・センター)、アルフィオ・ポッツォーニさん(ファブリカ)らを招き記者会見と作品説明の場を持った。マリーさんは「目を見開き、今世界で起きていることを見てほしいと考え、作品のコンセプトが伝わりやすい観客参加型の作品をピックアップした」と話す。同日行われたレセプションパーティーには、ファブリカの建築を担当した安藤忠雄さんも訪れ祝辞を述べた。
開館時間は11時~19時。2月11日を除く月曜(同12日・16日)休館。入場料は700円(団体・学生=500円)。3月2日まで。
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