文具専門店「オカモトヤ虎ノ門店」(港区虎ノ門1)が現在、夜間・早朝や土曜・日曜・祝日の無人化営業実証実験を行っている。
「Nebraska(ネブラスカ)」(千代田区)の店舗向けDXソリューション「MUJINストア」を使い、有人・無人をハイブリッドに組み合わせた24時間営業モデルの可能性を探る同実験。従来は営業時間外だった夜間・早朝や土曜・日曜・祝日を無人営業にすることで、顧客の利便性を高めると同時に売り上げ拡大を狙う。
無人化営業に伴うリスク対応とし、「VAAK(バーク)」(千代田区)の映像解析AI技術にネットワークカメラを連携させる事により、防犯対策の実証実験も行っている。同社の映像解析AI技術は、映像から人物の動き、物体、他の人物や物体との関係など、100以上のポイントを抽出・分析する。
無人化営業時の入店には利用登録が必要で、スマートフォンで店舗ドア横のQRコードを読み込むと認証され、入り口扉が解錠される。会計は完全セルフ&キャッシュレスで行う。
同店社長の鈴木美樹子さんは利用状況について、「平日閉店後の19時~0時ぐらいまでの利用が大半で、朝方は少ない。土曜・日曜・祝日は、今まで営業していなかった分、文具屋巡りなどをされている人などにも来店いただいている」と話す。
鈴木さんは「のし袋や印鑑・学童品の買い忘れなど急の際に利用してもらいたい。人がいない時間にゆっくり買い物をしたい人には、土曜・日曜・祝日がお薦め。今まで休みの日には店が開いていなかったので、この機会に東京の文房具屋巡りの1店として遊びに来てもらえたら。文具業界や、小売り業界の活性化につながれば」と期待を寄せる。
営業時間は、有人営業=10時~18時、無人営業=19時~翌9時(18時~19時は、有人無人の切り替えで閉店)。実証実験は12月31日まで。