特別展「鉄道と制服～ともに歩んだ150年～」が現在、「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」（港区東新橋1、TEL 03-3572-1872）で開催されている。

「機関士の仕業服」

　2003（平成15）年にオープンした同施設。運営は「東日本鉄道文化財団」。1872（明治5）年に開業した旧新橋停車場の駅舎を当時と同じ場所に開業当時の外観で再現する。特別展は、「鉄道」「汐留」「明治」の3つのキーワードに沿って4カ月ごとにテーマを変えて行う。

　61回目となる今回の特別展では、「制服」をテーマに、1897（明治30）年に着用されていた「改札方制服」の複製のほか、1887（明治20）年に着用されていた紺色の綿の「日本鉄道ポイントメン制服」、1928（昭和3年）に着用されていた紺色の木綿の「線路工手法被」、1938（昭和13）年に着用されていた紺木綿の「機関士の仕業服」などを展示する。

　学芸員の馬場菜生さんは「昨年、鉄道開業からちょうど150年が経過し、鉄道と共に歴史を歩んできた制服に焦点を当てた」と話す。「鉄道好きはもちろん、歴史好きにも足を運んでもらいたい。130年前の制服を見て当時に思いをはせてほしい」とも。

　開館時間は10時～17時。入場無料。月曜休館。11月12日まで。