虎ノ門の愛宕神社(港区愛宕1)で6月23日・ 24日、初夏の恒例行事「千日詣(まい)り」が行われた。
「千日詣り」は江戸時代から地元住民を中心に親しまれている。両日、同神社境内では「ほおづき市」も開催。白い花を付けた青い実のホオズキが販売された。「花、青い実、赤い実と3度楽しめる」のが特徴。
宮司によると、「千日詣り」の「ほおづき市」は同神社が発祥といい、無病息災・商売繁盛のご利益を求め、毎年多くの人たちが訪れる。当時、近隣に住んでいた女性の夢枕に「愛宕様」が現れ、神社に自生していたホオズキを煎じて飲めば持病の癪(しゃく)や子どものかんの虫に効くであろうと言われ試したところ治まったことから、以降に同神社で市が立つようになったという。
ホオズキはが両日合わせて約1200株販売された。購入者は、社殿でおはらいを受けることもできた。虎ノ門で勤務しているという20代男性は「コロナ禍だった昨年よりも活気が戻って来た感じがした。愛宕神社のほおづき市はどこよりも早く開催される。新鮮で青々した色のホオズキが並んでいてうれしく感じた。また来年も訪れたい」と話す。