芝地区の老舗会社で組織する「芝百年会」(港区新橋2)が2月17日、書籍「芝百年会 暖簾(のれん)の物語」を刊行した。
江戸前期から大正初期の間に芝で創業した和と洋の老舗が、2016年(平成28年)に結成した同団体。地域経済の活性化や共同学術研究などを目的に掲げる。今回、老舗文化発信のため書籍化を企画した。
同書では、「老舗とは何か」「老舗の文化とは」を語るほか、「老舗」の語源や定義なども紹介する。芝百年会会員それぞれの地元「芝」での思い出、名所・旧跡も紹介する。
同会会長の金子栄一さんは「江戸時代の芝は、東海道が通りさまざまな身分の人々が往来していた。『伝統は守るものだけでなく創るもの』ということを心にとどめながら、当時から革新を続けてきた老舗の文化やまちの魅力を伝えていきたい」と話す。「芝で生まれ育った『芝っ子』が語り継ぐのれんの物語から歴史をひもとき楽しんでもらえたら」とも。
価格は、単行本=2,500円、電子書籍=2,000円。