虎ノ門に「港区立みなと科学館」(港区虎ノ門3、TEL 03-6381-5041)が6月15日、オープンし1カ月がたった。
科学や技術をテーマにした展示や企画を催す同施設。港区の「知の拠点」として、地域で働く人たちや住む人たちと科学体験や文化活動を行っている。先端的な研究やさまざまな技術を持つ企業が集まる地域性を生かし、子どもを主な対象として世界で活躍していく人材を輩出する施設を目指す。
1階は「街に息づく科学の発見と探究」をコンセプトに、「しぜん」「まち」「うみ」「わたし」の4つのテーマを設定した展示を行う。「常設展示コーナー」中央にはオリジナルコンテンツ「みなと・クエストMAP」を設けた。港区の地形を模した大型スクリーンで、港区の自然や地形、インフラや交通などの情報を、デジタルマップモードを搭載して展開し、「街中にある身近な科学」を伝える。
同階には理科実験や工作が行える全40席の実験室も用意した。ロボット・プログラミング教室を開催するほか、ものづくりの楽しさが味わえるワークショップなども実施する。先端科学技術と人々が交流できる場として「多目的ロビー」も設け、科学との出会いの場となれるような企画展示も行う。
2階は直径15メートルのドームと、121席を完備したプラネタリウムを設置した。ドーム内に光学式投影機「オルフェウス ORPHEUS」を設け、800万個を超える星空と4Kデジタルによる映像が楽しめる。区の歴史や文化を盛り込んだオリジナル番組を投影するほか、実験や工作のワークショップ、建物内にある気象科学館と連携したイベントも開催する。
同館の広報担当の眞木まどかさんは「新型コロナウイルス感染症の影響で、2カ月遅れのオープンになり、現在も感染症対策を実施しながら開館をしている。楽しみながら科学を身近に感じていただけるプログラムや展示をお届けする。会社帰りに、気軽に立ち寄ってもらえれば」と話す。
開館時間は9時~20時。第2月曜休館。入場無料。プラネタリウムは、大人=600円、小・中・高校生=100円。年間利用券も用意する(大人=2,000円、小・中・高校生=300円)。