森ビル(港区)が8月22日、都市再生事業「虎ノ門・麻布台地区第一種市街地再開発事業(虎ノ門・麻布台プロジェクト)」始動を発表し、社長の辻慎吾さんが同日に記者説明会を開いた。
「虎ノ門・麻布台プロジェクト」のコンセプトムービー(一部画像)
「緑に包まれ、人と人をつなぐ『広場』のような街-Modern Urban Village-」をコンセプトに掲げる同プロジェクト。約8.1ヘクタールの敷地面積の中に、オフィス、住宅、ホテル、インターナショナルスクール、商業施設、文化施設、中央広場を設ける。
メインタワーの高さは約330メートルで、現在日本一の高層ビル「あべのハルカス」(約300メートル)を上回る予定。住宅戸数は約1400戸で約3500人分の居住スペースを備える。
低層部の建築とランドスケープ(景観)のデザインは、ロンドンオリンピックの聖火台を手掛けたイギリス人デザイナー、トーマス・ヘザウィックさんが手掛ける。商業エリアはデザイナーの藤本壮介さんが手掛ける。
辻社長は「当社が30年の歳月をかけて取り組んできた都市再生事業がいよいよ始動する。多様な都市機能を高度に融合させた『ヒルズの未来形』として、都心の真ん中に誕生させる」と意気込む。「さまざまな施設が共に連携し、人々に新たなライフスタイルを提案することで、新しい都市生活を実現させ、緑豊かな街全体が学びの場となり、仕事場となり、わが家となり、遊び場にもなる」とも。
同プロジェクトのコンセプトムービーは、CM、MV、ショートフィルムなどの映像作品を手掛ける映像作家の辻川幸一郎さんが監督、制作を行った。
完成は2023年3月末を予定する。