芝大神宮(港区芝大門1)は9月10日~21日、「例大祭」を開催する。
都内に現存する中で最も古い神社といわれる同神社の祭は、御神輿の出る「例祭」を中心に前後約10日開催されることから、通称「だらだら祭り」と呼ばれている。1005年創設の同神社は、2005年に鎮座1000年記念祭を行っている。
江戸時代から同祭の名物とされているのは、ヒノキ製のかごを三段重ねにした中に、飴や豆などを入れ、女性の衣服が増えることを祈った授与品「千木筥(ちぎばこ)」と、葉に細工を施した「御前生姜」。神社が建設された当時、辺りに生姜畑があったことから近隣の農家が祭で販売し名物となり、期間中は境内に「生姜小屋」も設ける。
神事の内容は10日=「宮だし奉仕」、14日=4回目となる「奉納狂言」、15日=「宵闇」、16日~18日=「例大祭」。当日は、「伊勢音頭保存会行列」「奉納太鼓」「茶席」「中国太極拳」「盆踊り」が開催され、祭の目玉となる神輿は16日の14時30分から「16町会連合神輿」をはじめとした18基が町内を練り歩く予定。祭の期間中は、例年全国から7,000~8,000人が訪れ、「例祭」にあたる16日にピークを迎えるという。