JR新橋駅に昨年11月30日から、自動外貨両替機「SMART EXCHANGE」が設置されている。運営はアクトプロ（千代田区）。

　外貨両替機運営を行う同社は、外国人観光客の旅行中に困ったことランキングで「外貨両替所の不足」が5位（観光庁、2011年）だったことを受け、現在全国に自動外貨両替機の設置を急ぐ。昨年までに全国に200カ所、関東圏内には43カ所設置。2020年までには全国で1000カ所、都内270カ所の設置を目指している。

　中でもビジネスマンが多く、仕事で日本に訪れる外国人も多いのではと、同駅にも設置された。同エリア付近には、銀座ロフト、マロニエゲートなどにも設置されている。1月中に、ハイアットセントリック銀座にも設置予定。

　設置場所は、同駅銀座改札を出て右側、みどりの窓口付近にあるコインロッカー横。対応言語は、日本語・英語・中国語（繁体語）・韓国語の4カ国語。対応通貨は、USドル・ユーロ・UKポンド・オーストラリアドル・中国人民元・香港ドル・韓国ウォン・新台湾ドル・シンガポールドル・タイバーツ・インドネシアルピア・マレーシアリンギットの12種類。紙幣と通貨の両方対応可能で、1回当たりの両替は日本円で10万円まで。

　同社SMART EXCHANGE事業本部本部長の中野雅人さんは「日本はまだまだ手軽に両替できるところが少ない。手持ちの現金が潤沢になると、日本での観光や体験がより豊かなものになり、日本のファンも増えると思う。今年は500カ所以上の交通機関や観光地に設置する予定。日本に滞在する外国人の人たちに『日本は自動両替機で簡単に現金が両替できる国』と言ってもらえるように努めていきたい」と意気込む。