新橋に本社を置く共栄火災海上保険(港区新橋1)が12月20日、毎年恒例の「クリスマス・チャリティー」の仕分け・梱包(こんぽう)作業を行った。
同チャリティーでは、同社社員の各家庭で不用になった衣料品や余っている家庭常備薬、文房具、玩具などを持ち寄り、西アフリカ・マリ共和国の難民キャンプに送っている。
同社が同国の難民支援を行うようになったのは、1992年に女性社員の制服を一新し、使われなくなった約7000着の制服を送ったことがきっかけ。現地の様子を伝える写真に写る、自分たちの慣れ親しんだ制服を着る難民の姿を見て心を動かされたという。「ほかに何かできることはないだろうか」という声から、女性社員有志が自発的に「ボランティア推進チーム」を結成した。翌1993年から現在の形となり毎年行っている。
25年目を迎えた今年は、社員に加え約1000人の同社OB・OGが所属する共栄旧友会も活動に加わった。全国の部支店にOB・OGが物品を持ち込めるように体制を整えたという。
今年は11月27日に開始し、過去最大級となる8971点(段ボール375箱分)の物品が集まった。最終日の12月20日には150人以上の社員が集まり、輸送のための仕分け・梱包作業を行った。
作業に参加した社員は「こんなにたくさんの使われなくなった物品が、遠い国で役立てられるなんてワクワクする」と話していた。
物品はNGO「マザーランド・アカデミー・インターナショナル」(品川区)を通じて、2月ごろにマリ共和国の難民キャンプに届けられる予定。