コーヒー豆の業務用卸事業を展開するコクテール堂(港区虎ノ門3)は8月14日より、同社プロデュースのチルド飲料「コクテル堂Cafe au Lait(以下、カフェオレ)」を全国のローソンで販売している。
同社のコーヒー豆は、山梨県の工場で生豆を数十カ月乾燥させ熟成する「エイジング」を行い、「まろやかな中にコクがあり透明感のある味へ変化する」のが特徴。「新宿高野」や「フランス大使館」、「明治屋」などの高級スーパーへ豆を納入しているほか、1997年オープンの虎ノ門店、仙台、京都でも喫茶やケーキ店7店舗を運営している。
同商品は、飲料メーカーのトーヨービバレッジ(港区)がコンビニ向け商品として企画している「銘店珈琲」シリーズの第7弾。コクテール堂の「コーヒー加工」商品の第1弾。
同社担当者は「当社はあくまでも豆のロースト業務が主。加工品を販売することに抵抗感もあったが、チルド飲料の人気と他シリーズの各名店のこだわりを感じ、商品化に踏み切った」という。コクテール堂の豆購入者は、年齢層の高い「アッパークラス」。一方チルド飲料がターゲットに据えるのは「若い女性」。「本業とは異なる層への宣伝効果も考慮した」(同)とも。
パッケージデザインは白を基調とし、茶色をベースカラーに据える他社商品と差別化を図った。味は「チルド飲料は甘いという印象があったのであえて甘さは控えめに、深炒豆を使用しすっきりとした後味を追求した」(担当者)という。
当初は45万本を売り出す予定だったが、猛暑の気候を考慮し50万本を発売。9月下旬まで販売する予定だったが、半月ほどで各店舗売り切れが続出。45万本を3週間で販売した「カコの珈琲」を追い抜く人気だったという。北海道と関東エリアを除く店舗への出荷は8月24日で停止した。
同社担当者は「ブログを見ていたら商品を飲み当店へ足を運んだという方や、甘さ控えめにしたことから男性にも好評」と話す。「珈琲の焙煎(ばいせん)が主業務である当社が珈琲の加工品を商品化でき、大ヒットしたことに社員が一番驚いている」とも。価格は180円。売り切れ次第販売は終了する。