東京メトロ(台東区)が銀座線全駅をリニューアルするデザインコンペが現在、第4次の最終選考に入り佳境を迎えている。
2017年の銀座線開業90周年を見据えた同企画。今回は「駅デザイン部門」と「幻のホーム活用アイデア部門」の2部門を設けている。「駅デザイン部門(新橋、溜池山王、赤坂見附)」は3月10日、一次審査通過者6人(特別賞候補者を除く)による公開プレゼンテーションを行った。
一次審査通過者は、藤田さん、平沼さん、新田さん、大久保さん、松田さん(中牧さん)、ソノダさんの6人。この日は、質疑応答を含む15分間のプレゼンテーションをそれぞれ行った。
同コンペのキーワード「伝統×先端の融合。ビジネスパーソンの1日、地下鉄の1日。」をベースにテーマを導き出した6人は、「未来への積層」「東京の未来に地下鉄ができること」「Time Flies~移りゆく 空・水・草木~」「RE:TODAY」「ヒトの顔 マチの顔 つなぐ駅」「ゆめplus まちism」などのキーワードと共に、スクリーンに映し出された企画・デザイン案を熱を込めてアピールした。
各駅の歴史から紐解きレンガや石垣、瓦などの素材を提案したり、未来につなぐ素材を融合させたり、環境や機能を重視したアイデアを建築技術に取り入れたりといった各人のプレゼンに、同社専務の山村審査員長は「どの作品もアイデアに満ちあふれ、機能面なども考慮された素晴らしいデザインばかりだった。最終審査は難航すると思うが、当社の希望や事情と織り交ぜて決めたい」と締めくくった。
最終結果は4月11日、「幻のホーム活用アイデア部門」と併せて、「東京メトロ」ホームページなどで発表する予定。