鳥取県・岡山県共同アンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」(港区新橋1、TEL 03-3571-0092)で2月5日~7日の3日間、岡山県伝統の綿織物「作州絣(かすり)」の作品や小物の展示・販売を行う「作州絣保存会作品展」が開かれる。
期間中、作州絣保存会の会員が織り上げた作品の展示、作州絣を使って作られたネクタイやカードケースといった雑貨・小物など約100点を販売する。さらに作州絣と岡山県倉敷市特産のデニム生地を使って仕立てた藍染め木綿のコラボ着物「KOMA×SAKU(こまさく)」を紹介。ウエディングドレスや子ども服など新しい活用方法の提案や、実演・体験(綿繰り、糸紡ぎ、機織り、コースター作り)も行う。
作州絣は岡山県北部の津山市周辺(旧国名は美作国・作州)で盛んに織られていたが、昭和30年代をピークに生産量が激減。担い手不足により一時生産が途絶えたが、作州絣保存会の日名川茂美会長らにより生産が再開され、現在も後継者育成・普及活動が行われている。
日名川会長は「岡山県の郷土伝統的工芸品『手織り作州絣』を絶やしてはいけないという思いから、『織り人講座』を開講して5年目、やっと1反が織れるようになった。日本の中心東京から発信し、会員一同新たな出発にしたい」と意気込みを見せる。
開催時間は10時~19時(最終日のみ15時まで)。