虎ノ門ヒルズで5月20日、「新型タウンページ&防災タウンページ」の発刊記念として、地元町会や関係者らを集め同誌の贈呈式が行われた。主催はNTTタウンページ(港区虎ノ門)。
同誌はこれまで店探しの電話帳として親しまれ、1997年には発行部数、広告掲載数がピークを迎えた。しかし、最近のネット環境の充実や携帯電話の普及などで利用者の情報収集の場が多様化してきたことや、同誌誕生から30年の節目に当たることを理由に、生活関連情報や地元情報などを掲載する「地域と暮らしの情報メディア」として刷新した。
表紙は従来の黄色のイメージを残しつつも、各地域の特徴を表した親しみやすいデザインに変え、中面の用紙も黄色から白に変更された。内容は従来の番号情報に加え、区民から問い合わせの多い行政手続きや地元情報など、さまざまな生活情報を掲載する。専用アプリを使用して、掲載広告にスマートフォンをかざすことで該当内容にアクセスできる「つながるタウンページ」機能も盛り込んだ。
さらに、都市部の大震災や火事などに備えて防災情報を特集した別冊「防災タウンページ」を作成し、地域の防災・減災に役立つコンテンツとしても充実させたという。防災タウンページは全国初の発刊で、現状は港区版、世田谷区版のみ。今後は他地域にも展開予定という。
同贈呈式で同社の岡田社長は「地域の皆さんに、よりお役に立てるよう紙面をリニューアルした。防災にも力をいれ、これから安心、安全、セーフティーネットとして地域の皆さんにご活用いただけたら幸い」と語った。
同誌は今月1日から30日にかけて、東京23区の南西11エリア(大田区、品川区、渋谷区、新宿区、杉並区、世田谷区、中央区、千代田区、中野区、港区、目黒区)内でNTT東日本の契約回線を持つ各家庭や事業所に届けられ、北東12エリアは今年10月からの配布を予定する。