芝大門交差点近くのすし店「大門 武鮨」(港区芝公園1)の軒先で1月19日・20日・26日・27日の4日間、無農薬野菜を販売する「あんしんやさい福盛マルシェ」が行われる。
運営はデータモーション(千代田区)。一括して同社が流通・宣伝・販売を担うことで生産者の負担を軽減。同時に流通コストや在庫・廃棄ロス、出店コストを排除することで、より安く無農薬・無化学肥料の野菜と加工品を提供するという。現在扱うのは九州産の無農薬野菜で、大門は昨年12月に開催した足立区西新井に続き2回目。
同社が軒先販売によるゲリラ八百屋を始めるきっかけとなったのは「軒先.com」。店舗などの営業外時間を仲介し貸主・借り主をマッチングするサービスで、1日だけの店舗営業が可能。首都圏で手頃な料金を実現するため、「東京23区内に約60カ所の直売所を設置し、週1~2回ほど開催すれば15~30分以内の距離で買い物に来てもらえ成立するのではないかと考えた」という。
初回の反響は大きく、用意した野菜は完売。今回は日程を拡大して出店する。店舗となる創業40年の大門武鮨は土曜・日曜が定休日。「体に良くておいしい食べ物を広めることなら協力したい」と店側から提供を申し出たもので、幼い子どもを持つ立場の2代目と先代のおかみが「安心安全な野菜というキーワードに共鳴してくれた」縁だという。
今回販売するのは、葉付きニンジ(250円)、大根、水菜、菜の花(以上150円)、レモン(100円)など約35品目。無農薬のゴボウで作った「ゴボウ茶」(1,260円)、浅漬けなどができる九州特産の万能酢なども販売の予定。
今後の開催地は未定だが、「自由が丘などでも開いてみたい」と広報担当の河野さん。2月からは通販も始める予定で、「先々は九州以外の産地の無農薬野菜も手掛けたい」という。
開催時間は9時30分~15時。売り切れ次第終了で、19日・26日に完売した場合、翌日は中止となる。