新橋に昨年5月オープンした関西風創作うどん店「みなと屋新橋店」(港区新橋4、TEL03-3433-4567)で現在、天津飯セットが人気を集めている。
天津飯は昨年秋から提供している「つけうどん」とのセットメニュー。平日で1日40~60食ほど注文が入る。店長の吉村充生さんによると、「なぜ、うどん店で天津飯を出しているのか」という利用客の声が多いという。
新橋店周辺がラーメン店の多いエリア。「ご飯物を求める声が高かったことから丼メニューを開発することになった」(吉村さん)。同店を経営するプレックス(大阪市浪速区)社長の皆戸達也さんが「大の天津飯好き」なことから、「それならば」と天津飯が誕生した。
皆戸さんは全国各地で天津飯を食べ歩いたが、いつも「もっと卵も餡(あん)もたっぷりで、ふんわりした天津飯が食べたい」という思いが残ったという。同店の天津飯の餡は和風だしで作った関西風。卵は1人前5~6個を使い、卵には山芋を入れ、ふんわり仕上げた。現在、ご飯物単品はカレーを扱っているため、天津飯はセットメニューのみで、ハーフサイズで提供する。
天津飯セットのメニューは3種。つけうどんの分量は、小(220グラム)・中(330グラム)・大(440グラム)から選べる。「みなと屋流 つけうどん+控えめ天津飯セット」(小=880円、中=980円、大=1,080円)、「みなと屋流 豚肉辛辛つけうどん+控えめ天津飯セット」「みなと屋流 牛肉つけうどん+控えめ天津飯セット」(以上、小=1,080円、中=1,180円、大=1,280円)。
メーンのつけうどんは「総料理長がどうしても味に納得できず、昨年5月のオープンに間に合わなかった」というメニュー。オープンから半年後、「やっと総料理長から笑みが出た」ため、提供が始まった。こうした経緯から、「総料理長のこだわったつけうどんと、社長がこだわった天津飯をセットにする」ことで、同メニューが登場した。今後、天津飯の単品での提供は未定。
営業時間は11時~23時(土曜・日曜・祝日は20時まで)。現在はキャンペーン中で、小・中を全品100円引きで、大を全品200円引きで提供している。混乱を避けるため、提供は13時~21時のみ。