新橋駅前のニュー新橋ビル(港区新橋2)商店会は8月29日~9月4日、いわき産食材の使用を促進するキャンペーンプロジェクト「がんばっぺ!いわきウィーク」に協力する。
同キャンペーンは、いわき市が旬のものを中心としたいわき産食材を無償で飲食店に提供し、メニューに使ってもらうもの。初の試みとなる今回は、トマトやカツオ、干物、地酒などの食材約50種類を用意する。参加する飲食店は、ニュー新橋ビル9店、その他の地域3店。
いわき市では、原発事故により、農産品や水産品、加工品などの出荷拒否や価格が暴落。そうした状況を改善するため、いわき市といわき観光まちづくりビューローが同キャンペーンを企画。同ビルはいわき市と「商店街友好都市との交流に関する基本協定」を締結していることから、今回の協力が実現した。
ニュー新橋ビルの参加店舗は以下。居酒屋「朱舟」、秩父料理店「秩父」、ベースボール居酒屋「三冠王」、焼き鳥店「とん八」、居酒屋「とり茂」、「和風居酒屋 はつ花」、熊本料理店「扇里」、洋食店「らまんちゃ」、「居酒屋 花蔵」。店内にはいわき食材の販促ポスターを貼り、店舗入り口にはのぼりを立てるなどの協力も求めて行く。
各店がどのように食材を使うかなどの詳細は「これから協議する予定」(いわき観光まちづくりビューロー広報担当者)で、オリジナルメニューなども検討しているという。期間中、いわき市観光物産課が運営するフェイスブックページ「いわきナビ」で、特別企画「東京でいわきを食べ歩き!」として実際のメニューを紹介していく。
同キャンペーンは10月・12月・2月にも実施予定で、10月の旬の食材にはサンマやナシ、かまぼこなどを、12月にはメヒカリや米などを検討している。「いわき市内の漁港や漁船はだいぶ復旧した。沿岸部近海の漁は禁止されているため、カツオなどの遠洋が中心。メヒカリは底引きなので、取り扱いは放射性物質の検査結果次第」と同担当者。
「いわき市の線量は低く、東京とほとんど変わらない。これを機に少しずつでも風評被害が払しょくできれば」とも。