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芝大門に鶏と野菜ポタージュのラーメン店-ラーメンゼロ元店長が独立

「ぽてり塩玉子付き」を手にする田辺さん。グローバルな展開を視野に入れる

「ぽてり塩玉子付き」を手にする田辺さん。グローバルな展開を視野に入れる

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 芝大門に1月、鶏と野菜ポタージュがベースのラーメン店「鶏ポタ ラーメンTHANK(サンク)」(港区芝大門2、TEL 03-5400-1350)がオープンした。

一番人気、「ぽてり」の塩玉子付き(780円)

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 元「ラーメンゼロ目黒店」店長の田辺雄二さんが独立出店した同店。「せたが屋」(世田谷区)が運営する「ラーメンゼロ」は、素材の味を楽しむため塩やしょうゆなどの塩分を一切入れないという独特のラーメン。インスパイアされたという同ラーメンを、田辺さんは「ラーメン界の精進料理」と表現する。店舗面積は13坪、席数はカウンター7席、臨時席2席を含む17席。

 田辺さんとラーメンの出会いは米ニューヨーク。現地の大学で国際ビジネスを学んでいるうち、ラーメン店を開きたいと考えるようになった。購入したラーメン関連の本で「せたが屋」を知り、同社がニューヨークに出店することを知って入社。日本での準備期間を経て、ニューヨーク店店長を就任。帰国後は目黒店(2011年4月、表参道に移転)店長を務めた。

 せたが屋の理念を引き継いだ「ラーメンTHANK」のスープは、ジャガイモ・ニンジン・玉ねぎ・白菜・キャベツ・ニンニクなどの野菜で作るポタージュと、モミジ(鶏の足)・手羽先の骨・鶏ガラなどで取る白湯(パイタン)スープ、鶏ガラ・丸鶏などから取る清湯(チンタン)スープを配合したもの。ジャガイモは、甘さや粘度を引き出すため、メイクイーンとキタアカリの2種を使用。鶏は全て大山地鶏を用いる。化学調味料は使わず、素材の持ち味を生かした「優しい味」を目指す。

 鶏と野菜にこだわったのは、近い将来、シンガポールやニューヨークへ出店するため。さまざまな人種や宗教に対応できるよう鶏を選んだ。チャーシューも手羽先を蒸し焼きにした鶏チャーシュー。食べやすいよう骨は抜いてある。薄味に仕上げたメンマも手作り。麺は、北海道産小麦を使った博多風のストレート極細麺130グラム。

 メニューは、あっさりしたスープの「さらり」、トロミがある「とろり」、最も濃く素材を感じられるという「ぽてり」(以上680円)の3種類。これらに味付き半熟卵をトッピングした「塩卵付き」(各780円)、卵に加え鶏チャーシュー3枚が付く「スペシャル」(各950円)をそれぞれ用意する。「替え玉」(80グラム)は100円。卓上に置かれたカレーパウダーは、魚粉などが入るオリジナルブレンド。「そば屋のカレー南蛮をイメージしてブレンドした。残ったスープにご飯とカレーパウダーを入れて楽しんでもらえたら」と田辺さん。

 店内はカフェのような雰囲気で、女性客の利用も多い。ランチ営業をメーンにするため、出店場所にオフィス街を選んだ。反響は「予想以上」で手応えを感じているという。今後は国内外で店舗展開を目指す。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー(月曜~金曜)=18時~22時。日曜・祝日定休。

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