会社員美術コレクター「アートソムリエ」が新橋で美術講演

コレクター支援を行うNPO団体ギャラリーで、会社員美術コレクターが「サラリーマンコレクターの歩みとアートソムリエ活動」レクチャー

コレクター支援を行うNPO団体ギャラリーで、会社員美術コレクターが「サラリーマンコレクターの歩みとアートソムリエ活動」レクチャー

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 NPO法人「アート・インタラクティヴ東京」(以下A.I.T.、港区西新橋1)は5月18日、同ギャラリーで「アートソムリエ」山本冬彦さんによるレクチャー「サラリーマンコレクターの歩みとアートソムリエ活動」を開催する。

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 秋田公立美術工芸短期大学学長の樋田豊郎さんが理事長を務めるA.I.T.は、昨年2月に設立された。美術情報を、ウェブサイトや展示会などを通して公開することを趣旨に掲げ、個人コレクターが美術作品を購入する際に自身の考えで選べられるよう支援を行っている。

 同法人立ち上げ時から「コレクター」側としてアドバイスしている山本さんは、現役の会社員。勤務のかたわら30年ほど前から画廊巡りを続けており、若手作家の作品1,000点以上を所有する。山本さんは「これまで日本の美術界は作家や評論家、学芸員などを中心に形作られており、それらに対しお金を支払う側の存在が希薄。現在の美術界は売り手が多く買い手が少ない飽和状態」だという。

 日本人の大多数を占める会社員やOLにマーケットの可能性を見いだした山本さんは、自らの経験を生かし、彼らとアートを結ぶ存在になることを決意。自身で作った造語「アートソムリエ」という立場で、初心者向けにアートの見方や買い方、画廊巡りツアーなどの講座を六本木ヒルズで開講している。当日のレクチャー内容は、「初めて絵を買ったきっかけ」「趣味は週末の画廊巡り」「サラリーマンコレクター」「コレクターからの配信」「アートソムリエ活動」「ビジネスパーソンへのアート普及」など10項目。

 山本さんは「作家の作品を個人が購入することは、特別ではない。現存する若手の作品であれば気軽に買える値段」だという。「画廊は恐ろしい場所ではない。美術館にも並んでいない新芽の作家の作品を、無料で見られる楽しい場所。自分と同年代の若い作家の作品を購入することは、彼らを応援することでもある」(同)とも。

 開催時間は19時~21時。参加料金は300円(会員は無料)。予約制で定員は40人。

アート・インタラクティヴ東京

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