浜離宮恩賜庭園(中央区浜離宮庭園1)で10月22日・23日、「東京大茶会」が開催される。主催は東京都と東京都歴史文化財団、東京発・伝統 WA 感動実行委員会。
開催は今年で4回目。昨年は「江戸東京たてもの園」(小金井市)との2会場合わせ1万7000人を動員した。同所では浜離宮に先駆け今年も今月1日・2日に茶会を開催し、大勢の人が訪れた。今回も、茶席ははがきによる事前申込制を導入。多数の応募があり、抽選を行った。
今年は「中島の御茶屋」のほか、普段は一般公開していない「松の御茶屋」も茶席会場となる。同茶屋は10 畳と 13 畳の続き間のある数寄屋造りで、江戸時代に創建された建物。戦災で焼失したままだったが、江戸時代の文献を基に2008年より再建工事に着手、昨年末に完成した。
当日参加が可能な野点(のだて)は、「中の橋」たもとで3カ所開かれる。野点は1回30人程度。そのほか、子ども向けの「茶道初めて体験」、外国人のために英語で茶道の歴史や基本作法を解説する「イングリッシュ野点」(以上300円)、都内の高校生が運営する「高校生野点」(200円)なども予定。野点はいずれも茶菓子付き。チケットは当日販売する。
会場には邦楽演奏などのステージ、着物の着付けコーナー、江戸・東京を代表する素材や料理を使った弁当、わらび餅・串だんごなど昔懐かしい軽食を販売するコーナーも用意。江戸の粋な文化を紹介する「江戸小路」エリアも設ける。
開催時間は9時30分~15時30分。浜離宮庭園の開園時間は9時~17時(最終入園は 16時30分)。入園料は、一般=300円、65歳以上=150円、小学生以下と都内在住・在学中学生は無料。