汐留シオサイト地下歩道(港区東新橋1)で7月7日~9日、東日本大震災の復興を支援するイベント「震災復興博@東京 for 2021」が開催される。
同イベントは、ユネスコ(国連教育科学文化機関)本部などとの共催。「アイデンティティーの復興」をテーマに東北の伝統文化などを紹介し、10年後に「国際的な文化復興博」の実施を目指す。今回の震災で国連機関が復興イベント開催に携わるのは国内初という。
「心の復興には、被災者の、被災者による、被災者のための自立的復興が不可欠」とし、支援の軸は、被災者の持続した自立的な再起。東北地方の祭り、歴史遺産、景勝地、名産品などを紹介し、商品の購入や観光誘致を図る。被災地の人々は対価を受け取り、「援助漬け」「援助慣れ」による「援助依存症」を防ぐ。
会場には、東北6県の物産即売ブース26店も出店。宮城県石巻市の津波被害を免れた缶詰、大船渡市の銘菓、気仙沼市の帆布バッグ、世界遺産・白神山地の伏流水コーヒー、みそなどを販売するほか、キュウリのサンプリングなどを行う。「復興の歩み写真展」や、被災地の震災翌日付の朝刊・号外、避難所の子どもによる手作り新聞も掲示する予定。
当日はユネスコ平和芸術家でもある音楽家・城之内ミサさんも来場。イベントテーマ曲「Peace of Mind」を子どもたちとライブ演奏するほか、東北のゆるキャラ出演、弘前ねぶたや会津若松白虎隊演舞などの祭りや郷土芸能ライブなども予定する。
開催時間は、7日=14時~19時、8日・9日=11時~19時。城之内さんのライブは9日17時30分~18時30分。