多業態の飲食店を経営するダイヤモンドダイニング(港区東新橋1)は6月1日、エンターテイメント事業を手掛けるバグース(茨城県日立市)の全株式を取得したと発表した。
バグースは1986(昭和61)年の創業以来、福島県内を皮切りに、ビリヤード場「バグース」、ダーツバー「バネ・バグース」、大人をターゲットとしたインターネットカフェ「グラン・サイバー・カフェ・バグース」、高級カラオケ店、ゴルフシミュレーションバー、レンタルDVD店、飲食店などを展開。保有店舗は首都圏中心に53店に上る。
一方、ダイヤモンドダイニングは個店主義戦略の下、さまざまな業態を開発。都心部および首都圏を中心に、同社名義100店舗、グループ名義177 店舗を直営する。今後、「エンターテイメント性を追及・拡大し、非アルコール業態への進出も検討している」ことから、バグースのエンターテイメント性に着目。「事業領域・収益拡大に資するもの」と判断し全株式を取得した。取得株数は1,848 株で、取得価格は11億9,000 万円。
基本合意が締結されたのは3月9日。その直後の11日、東関東大震災により「コスモランド浪江店」(福島県双葉郡)など、複数店舗が営業休止となる被害に見舞われたが、当初の予定通り5月28日、正式に同社をダイヤモンドダイニングの子会社とする株式譲渡契約の締結が行われた。
これにより、グループ会社保有の店舗を含め、ダイヤモンドダイニング傘下の店舗は230店となる。