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広島・呉の蔵元、新橋に立ち飲み店-広島のアンテナショップ目指す

内装工事も広島の会社に発注したという「脱藩酒亭」。つまみ類は今後充実させていく予定

内装工事も広島の会社に発注したという「脱藩酒亭」。つまみ類は今後充実させていく予定

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 新橋・烏森神社付近に1月7日、広島県の蔵元直営の立ち飲み店「脱藩酒亭 新橋浪人店」(港区新橋2、TEL 03-3504-1029)がオープンした。蔵元は日本酒「千福」を醸造する三宅本店(広島県呉市)。

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 同社が飲食店を出すのは初。かねてより「都内に旗艦店を持ちたい」という、同社社長の夢を実現した。同店は「千福」など自社製品のPRだけでなく、広島県の味や文化を発信するアンテナショップとしての役割も担う。店名は、「脱藩して高知の知名度を上げた坂本竜馬らにあやかった」(店長の芳賀徳之信さん)。

 店舗面積は5坪。呉は軍港の街として栄えたこともあり、店内には海軍関係資料やインテリアを並べる。同社の千福は「赤道直下でも腐らない酒」として戦時下の軍艦にも納品。今も自衛隊との取引が続く。ソフトドリンクには、戦艦大和で飲まれ、やはり現在も自衛隊に卸している中本本店(呉市)のラムネ(350円)も。

 日本酒は三宅本店の代表的なものから常時5種類ほどを用意。1合400円からで、季節ごとの新酒なども置く予定だという。「おすすめはじっくり温める燗(かん)」と芳賀さん。そのほかのドリンクは、ビール(450円~)、焼酎(400円)、サワー、ウイスキー(以上450円)、ハイボール(500円)など。種類などは暫定的なもので、「今後客層を見ながら調整していく」。

 つまみ類は、魚のすり身をカツにした「がんす」、小魚のすり身のさつま揚げ「じゃこ天」(以上200円)、「カキの塩辛」(350円)、広島菜漬けなどの「漬物の盛り合わせ」(400円)、広島直送の鶏肉で作る「とりから」、広島産の大粒のカキを使った「カキフライ」、小さいながら広島風で作る「ミニお好み焼き」(以上450円)など。

 そのほか、広島県人が昔から食べて来た駄菓子も並ぶ。駄菓子は「カープかつ お好みソース味」「いか姿焼き チーズ入り」「「いか味天」「甘のしいかサーティー かきしょうゆ味」(以上150円)など。物販は行っていないが、「お好み村」(広島市)で使われている「ミツワのソース」や「かき醤油」なども店内に置く。

 「広島出身のお客さんが駄菓子を懐かしがってくれる」と芳賀さん。「対話を通し、広島の食文化などを知ってもらうのが目的。先々は本格的な店も出したい」とも。

 営業時間は16時~23時。土曜・日曜・祝日定休。

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