新橋ガード下に「冷たいたい焼き」専門店-自販機も人気に

看板は「とらや」のような高級で洗練されたイメージを意識したという

看板は「とらや」のような高級で洗練されたイメージを意識したという

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 新橋のガード下に冷たいたい焼き専門店、「天下のたい焼 新橋銀座口店」(港区新橋1、TEL 03-6228-5357)がオープンして間もなく1カ月を迎える。場所は書店「三壺堂」跡(同店は2階へ移転)で、運営は九州地区でたい焼きの製造販売を行う天下鯛焼本舗(福岡県福岡市)。

冷たいたい焼きの自動販売機

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 同店は天下鯛焼本舗が初めて福岡県・山口県以外に出店した店で、今後全国展開の足掛かりとしてアンテナショップ的役割を果たす。地元では店頭で通常のたい焼きと冷たい白いたい焼きを販売するが、同店では白いたい焼きのみを扱う。「すでに進出している他店との競合を避けるため」(同店の店舗責任者)。

 東京進出にあたり、パッケージデザインや店舗コンセプトも一新。白が基調のインテリアに仕上げた店内にはショーケースが並び、ケーキ店を思わせる。店舗面積は9.5坪で、席数は2席。店頭には白いたい焼きの自動販売機も設置。珍しい自販機は、「OLさんたちが記念写真を撮る光景もよく見られる」(同店責任者)という。

 同社が製造する白いたい焼きは、「あずき」「白あん」「カスタード」「チョコレート」「キャラメル」の5種類で、九州で製造したものをすべて冷凍で出荷する。新橋銀座口店では九州地区で人気の「あずき」「チョコレート」「カスタード」の3種に絞った。価格も地元での販売価格150円より若干高めの各190円。「それでも賃料や専用の箱代などを含めると厳しい」と同責任者。

 同社の白いたい焼きの特徴は、冷たい状態で食べてもオーブントースターで焼いて食べても良い点。「常温では大福のよう。冷蔵や冷凍ではアイスのよう。トースターで焼けばパリッとなる。新感覚のスイーツとして楽しんでもらえたら」。自称「たい焼きソムリエ」の同責任者は、店内では冷蔵庫の温度管理を徹底し、「食べごろ」を見極めて出す。

 自販機では2個入り(380円)と3個入り(570円)を販売。組み合わせはさまざまで、個別包装されたたい焼きが紙のパッケージに入って出てくる。販売機内の温度は摂氏5度の「食べごろ」に保たれ、ビニール製の手提げ袋と食べ方のしおりが付く。「自販機が予想以上の反響で、補充が間に合わないこともある。24時まで営業しているので、男性がお土産に購入するケースが多い」という。最高では、銀座のクラブへのお土産として30個買った客も。

 9月中旬からは通常のたい焼きも冷凍で販売する予定。営業時間は14時~24時。日曜・祝日定休

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