桜田公園裏手に8月18日、鮮魚のみを使う魚串専門店「日本一の鮮魚専門店 魚魚(うおうお) 新橋総本店」(港区新橋3、TEL 03-3436-0219)がオープンする。場所は33年営業を続け5月に閉店した「小さい魚がし」跡。
運営は建築設計や外食事業を手掛ける夢屋(港区赤坂)。魚串は魚介を一口サイズにして串に刺し焼いたもので、同社広報担当の斉藤さんによると、「魚串専門店が新橋に登場するのは初」だという。同社にとっても同店は新業態となる。
店舗面積は10坪、席数は27席ほど。いずれも2人用のテーブル席で、人数に応じてテーブルを移動し多人数に対応する。改装の設計施工も同社が手掛けた店内は、これまでの飲食店経営のノウハウと建築知識を生かし、スタッフが働きやすいように設計。「働き手が心地良く、お客さんにとっては楽しくなるような雰囲気を心掛けた。スタッフの制服もみこしの担ぎ手風の衣装にねじり鉢巻き」(斉藤さん)。
「すべて生の鮮魚。冷凍は一切なし」(同)と自負する魚介は、知人を通じて築地から仕入れる。刺身で食べられるレベルの魚介は、おいしい焼き方「魚身鶏皮」(=魚は身から、鶏は皮から焼く)を守り、皮目の身を串焼き用に、通常刺身にする部分を「鮮魚のなめろう」(480円)、「鮮魚のばくだん」(500円)などの料理に使用する。
料理メニューは約50品目。その半数が魚串で、にんにくしょうゆ味の「たこ」(150円)、バターしょうゆ味の「帆立」、「さば文化」「さばみりん」(以上160円)、自家製みそ味の「さーもん」、バジル風味の「すずき」(以上210円)、塩焼きの「あなご」(250円)など。
ドリンク類は生ビール(480円)、ハイボール(350円~)、サワー(380円~)、焼酎(400円~)、日本酒(400円~)など約30種。大崎で名酒センター「夢屋」を経営している関係で、魚介と相性の良い季節の日本酒も用意する。
客単価は2,000円。「飲み物2杯、魚串5~6本だとそれくらい。家庭や店で焼き魚を食べる場合、多くて2種類くらいしか食べられないが、串焼きならたくさんの魚介を一度に味わうことができる。手軽に何種類も鮮魚を味わってもらえたら」と斉藤さん。今後は同業態をパッケージ化し、直営とフランチャイズで多店舗展開を図る構え。
営業時間は17時~23時30分。祝日定休。