カレッタ汐留で女性書家・中塚翠涛さん作品展-デジタルアートも

同作品店では、デジタル気象時計という新しいスタイルで書を発表する

同作品店では、デジタル気象時計という新しいスタイルで書を発表する

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 カレッタ汐留(港区東新橋1)で7月16日より、女性書家・中塚翠涛(なかつか・すいとう)さんの個展「中塚翠涛EXHIBITION『時-TOKI』」が開催される。場所は同ビル46階のエレベーターホール。

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 4歳から古典書道を学び、7年ほど前から前衛的な書の表現方法に取り組んできた中塚さん。現在、「カリグラフィーデザイナー」として国内外の商業施設、住宅、旅館・ホテルなど、さまざまな空間やワインラベルなどのプロダクトデザインを手掛ける。

 出展作品は、有田焼や掛け軸のほか、今回のテーマでもある「時」を表現したデジタル作品など数十点。メーンの展示物は、花鳥風月をモチーフに「感じてもらう時」として書で描いた初のデジタル作品。プラズマディスプレーのうち1台は東京、残る2台は世界各国の時間と気象を実際にモニターで流す。

 「カラスが鳴いたから帰ろうなど、自然界には『時』を感じる象徴がいろいろとある」と中塚さん。それらの情景を一つひとつ、時間と気象を組み合わせながら何百パターンも筆を走らせたという。描かれた書は、デザイン制作を手掛けるライゾマティクス(港区)がデジタル化。時間と気象の変化に伴い表示される書が変わる「時計」となる。

 中塚さんは「流行によって書道が注目されるのは、いろいろな方に興味を持ってもらえる良い機会」とし、「古典を押しつけるだけでは(書道を広めることは)難しい。形式にこだわらず、手書きの楽しさを知ってもらえたら」と考える。今後は「書道用具をもっとかわいく、楽しいものにするなどして、書道に携わるきっかけづくりをしていきたい」。

 公開時間は11時~24時(入場無料)。今月25日まで。

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