浜松町のイタリアン弁当店で夜の八百屋-二毛作営業で

価格表示は黄色の紙に赤い文字。「おしゃれな店舗だが、あくまで昔の八百屋さんのスタイルを貫く」という樋口さん。

価格表示は黄色の紙に赤い文字。「おしゃれな店舗だが、あくまで昔の八百屋さんのスタイルを貫く」という樋口さん。

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 イタリア風デリスタイルの弁当店「デリ・アル・ソール(DELI AL SOLE)」(芝大門2、TEL 03-6459-0477)は4月22日、夜のみ営業する青果店「夕方からの八百屋さん」を開始した。

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 同青果店は、「デリ・アル・ソール」に野菜を卸すベジタブル・ウェーブ(足立区)と同弁当店を運営するアッソラート(港区)のコラボ企画。ベジタブル・ウェーブは外食産業への卸売り事業がメーンで、小売り店舗の出店は初。

 「弁当の販売はランチのみ。以前から『夜空いているのはもったいない』といろんな人から言われていた」とアッソラート代表の平澤昇さん。野菜を仕入れていた関係で、ベジタブル・ウェーブ代表の樋口義治さんと「何かできないか」と協議を重ねるようになった。

 当初は「スタンドバーや、ワンコイン野菜バーなどの案もあった」という。マーケティングを重ね、「ここの立地条件ではバーは流行らない」と、夜間のみ営業する青果店に踏み切った。この界隈にスーパーや生鮮食料品店がないため、近隣の人々が困っていたことも決め手となった。

 商品は購買層の嗜好をリサーチしたうえで調整していくというが、現在の売れ筋は「タイマンゴー」などの果物。予約やまとめ買いもみられるという。「外食産業に届ける商品は失敗が許されず、完璧でなければならない。プロ向けのクオリティの高い青果を、安く提供できるのがこの店の特徴」と樋口さん。

 利用者は、近隣のOLと主婦、飲食店などが中心。昼に弁当を買いに来るOLが、夜には野菜や果物を買っていくことも。平澤さんは「店で料理に使っているいい野菜や果物を格安で提供できるだけでなく、材料をお客さんに見てもらうことで、安心して弁当を食べてもらえる」と、この試みに喜ぶ。

 「評判が良ければ、同月14日にオープンした『デリ・アル・ソール丸の内店』(千代田区、03‐3240‐6002)でも同様のコラボを検討したい」との構え。

 営業時間は、弁当=11時~14時30分、青果店=16時~20時30分。日曜・祝日定休(弁当は土曜休業)。

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