四季劇場[秋](港区海岸1)で4月11日、劇団四季のミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」初回公演が開幕した。
同作は第二次世界大戦中にナチス占領下のオーストリアで、歌と家族愛で人々を励ましたトラップファミリー合唱団の実話と、それに基づいたドイツ映画を原作としたミュージカル。1959年にブロードウェーで開幕し、翌年のトニー賞のほとんどを受賞、名作ミュージカルとして不動の地位を獲得した。今回上演されるのは、「キャッツ」などで知られる作曲家アンドリュー・ロイド=ウェバー自らがプロデュースした最新バージョン。
劇中歌「ドレミの歌」は、歌手のペギー葉山さんが作詞した日本語の歌詞を使用。開幕初日にはペギーさんも観劇し、終演後のカーテンコールでは舞台に上がって「ドレミの歌」を披露した。会場は盛大な拍手に包まれ、客席もキャストの合唱に参加し、歌声がホール全体に響いた。
ペギーさんは「美しい日本語の歌が響いてきて涙が出た。30年前にブロードウェーで見、夜明けまでかかって日本語の歌詞を作ったことを思い出した」と振り返り、「あの歌がこんなに生き生きと表現され、お客さまに感動を与えているのは素晴らしいこと。胸がいっぱいでうるうるした」とも。
当日は歌手の由紀さおりさん・安田祥子さん、演歌歌手のさくらまやさんらも来場し観劇、「泣けた」「家族で楽しめるミュージカルが広がった」などのコメントを寄せた。
料金は、S席=9,800円、A席=8,000円、B席=6,000円、C席=3,000円、バルコニー席=4,000円 (学生バルコニー席=2,000円)、S席子ども=5,000円、A席子ども=4,000円。 9月30日までのロングラン公演を予定。