コンラッド東京(港区東新橋1)で12月23日、目隠しをした状態で食事をする「クラヤミ食堂Christmas Special~サンタクロースの晩餐会」が開催される。同イベントはクリスマスに向けた特別企画で、昨年に続く第2回目。
クリスマス向け特別企画は同ホテルと博報堂の企業内大学の研究チーム「こどもごころ製作所」(港区)の共催。今年は「サンタクロースから招待状が届き、晩さん会に招かれるイメージ」(博報堂広報担当者)で行う。
発足3年目を迎えるクラヤミ食堂は、目隠しをした状態で初対面の人とフルコースのディナーを食す体感イベント。視覚をあえてなくすことで、他の聴覚・臭覚・味覚・触覚を刺激。鋭敏になったそれらの感覚と視覚に頼らない世界を楽しむもの。内容は毎回変え、参加者へ「驚き」を提供する。
クリスマススペシャルの食事は、同ホテルのフレディ・シュミット総料理長によるテーマとストーリー性を持たせた高級素材のフルコース。ワインもソムリエが厳選したものを用意する。会場では視覚を遮断され敏感になった聴覚と想像力をさらに刺激するため、さまざまな仕掛けと演出が行われる予定。
イベントの趣旨上、複数で参加しても別々のテーブルに着席する。不安と孤独から、参加者は同じテーブルの見知らぬ人と声を交わすようになるという。「最後に互いの顔を確認する場合もあれば、回によっては最後まで仲間の顔を見ないまま『声だけの一期一会』もある」。
顔も名前も肩書きも知らない仲間との時間は「忘れていた何かを思い出させる」という。感動して涙する紳士の姿や「声に恋した」という女性らの声、「料理を担当する女性シェフの父親が参加した際、内緒でシェフ自身が父の手を引いた。父は娘であることがすぐにわかった。何十年も手はつないでいないはずなのに」などのエピソードも。
今回はJALツアーズとも提携し、札幌や大阪など全国10カ所から参加できる宿泊付きツアーも用意した。同ホテルでもクラヤミ食堂に参加する宿泊客には通常レートで予約したベイビュールームをスイートルームへアップグレードできる「サンタクロースからの贈り物」や、28階のバーラウンジ「トゥエンティエイト」でクラヤミ食堂をイメージしたカクテルの販売を行う。
18時30分開場、19時開演。参加は20歳以上で、料金は1人17,000円(コース料理・フリードリンク込み)。