12月16日で開業100周年を迎えるJR浜松町駅で現在、同駅名物「小便小僧」の写真展が開催されており、人々の目を集めている。場所は南口「びゅうプラザ」前。主催は浜松町駅職員で構成される「100周年記念プロジェクト」。同イベントは開業100周年企画の第1弾。
同駅山手線外回り側ホームにたたずむ小便小僧は、1955(昭和30)年に国鉄の嘱託歯科医だった小林光さんから寄贈されたもの。やがて服を着せ替えるようになり、その季節感、世情感のある愛らしい衣装が話題を集めた。現在洋服の制作と着せ替えを行っているのは、港区の手芸サークル「あじさい」で、今回の写真展では同グループが写真を提供している。撮影は酒谷潤一さん。
展示は4枚のパネルで構成しており、「小便小僧物語」のパネルでは小僧の「生い立ち」を年表で、「小便小僧のサンタクロース」では毎年着ているサンタの衣装を、「小便小僧の夏祭り」では法被などを着た涼しげな姿を、「スポーツ選手のコスチューム小便小僧」ではオリンピック時などでサッカーやスキー、野球選手などのコスチュームをまとった小僧の姿を、それぞれ10点ほど集めた。各衣装は趣向が凝らされており、写真には同グループメンバーがコメントを添える。合わせて、びゅうプラザでのチケットの購入客・予約客に「小便小僧ポストカード」を進呈している。
プロジェクト支援者の石川直彦助役は「今年は浜松町駅開業100周年を記念する節目の年であり、お客さまへの感謝の気持ちを込めてさまざまな記念イベントを企画するため当プロジェクトを立ち上げ、メンバーが一体となって取り組んでいる」と話す。「浜松町駅のシンボルでもある小便小僧の写真展では多くのお客さまから反響の声をいただいている。社員の士気も高まり、第2弾、第3弾と計画しお客さまに愛され喜ばれる浜松町駅を作り上げたい」とも。
写真展は12月まで開催予定。小便小僧の着せ替えは毎月26日(土曜・日曜除く)。