らでぃっしゅぼーや、「プレオーガニック」タオル発売-7月から一般販売も

綿栽培には大量の農薬が使用され、多くの農業従事者への影響や環境汚染が懸念されているという

綿栽培には大量の農薬が使用され、多くの農業従事者への影響や環境汚染が懸念されているという

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 有機・低農薬野菜や無添加食品などの会員制宅配事業を展開する「らでぃっしゅぼーや」(港区芝公園3)は5月22日より、無農薬農法に転換して3年以内の綿農場を支援する「プレオーガニックコットン・プログラム」によるタオル2種類を販売している。

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 同プログラムは音楽家の小林武史さん、櫻井和寿さん(Mr.Children)、坂本龍一さんにより2003年に設立された「ap bank」がプロデュースを行う「kurkku(クルック)」(渋谷区)のインド綿栽培農家支援事業。オーガニックとして認証を受けるには、3年以上無農薬・無化学肥料で栽培しなければならない。技術支援を行うほか、転換期間中の減収をサポートするため、プレミアムを付けて認定前の綿を買い取ったりする。

 「らでぃっしゅぼーや」は同社の趣旨や理念に合致していることからこの取り組みに賛同、同プログラムを通じプレオーガニックコットンを使用したタオルの生産・販売に踏み切ったという。商品は蛍光剤、塩素系漂白剤、ホルマリン加工などを用いない同社の基準を満たしたもので。製造は吉井タオル(愛媛県今治市)に委託する。

 現在販売されているのは「クルック・白いフェイスタオル」(34センチ×85センチ、1,260円)と「クルック・白いバスタオル」(63センチ×130センチ、3,360円)の2点で、今後は商品を拡大する構え。現況では「らでぃっしゅぼーや」の会員向けに提供しているが、7月には「kurkku」のオンラインストアで一般向けにも販経を広げる予定。

 同社広報の益貴大さんは「無農薬への移行期間は、農家は経済的にも物理的にも大変な時期。少しでも現地の農場を支援できたらと思う」と話す。同社では同プログラムへの参加を機に、7月に群馬・嬬恋村で開催される「ap bankフェス」にも飲食ブースを出店する。

 綿は世界の全農作物の耕作面積の5%であるにもかかわらず、世界で使用される殺虫剤の25%が綿栽培に消費されているといわれる。インドで栽培される綿は世界の綿生産量の20%を占める。

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