「新橋系」脱サラバンド、シングルを自由価格でリリース-無料購入でもOK

「ザ★レコーズ」の自由価格シングル「新橋の男達」。「元気をもらった」「温かい気持ちになった」など、評判も上々という

「ザ★レコーズ」の自由価格シングル「新橋の男達」。「元気をもらった」「温かい気持ちになった」など、評判も上々という

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 新橋を中心にライブ活動を行う自称「新橋系人情派ロックバンド」の「ザ★レコーズ」が5月1日、自由価格のシングルCD「新橋の男達」をインディーズレーベルからリリースした。同CDは購入者が価格を決める「自由価格」で販売している。

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 自由価格は、購入者が適正価格と思われる金額を支払うシステム。2007年に英国のロックバンド「READIOHEAD」が7枚目のアルバム「In Rainbows」のダウンロード版を同様のシステムで販売し、話題を呼んだ。同バンドのギター兼ボーカルのマスキーさんによると、「自由価格でのリリースはおそらく日本では初の試み」という。

 同曲は3月2日、SL広場での路上ライブで初披露したもの。新橋のサラリーマンへの応援歌として作られた曲で、販売実績は5月のリリース以降約300枚。無料でも購入できるが、「遠慮してくれているのか、思ったほど無料で持って帰る方は少ない。価格帯としては、4曲入りなので500円~1,000円で売れることが多い」(マスキーさん)。

 この企画を試みた理由は、「CDが売れない時代になり、大勢の人に聴いてもらうためにはどうしたら良いかをとことん考えた結果」(同)。キャッチーな楽曲を集めた今回の作品には自信があるといい、「聴いてもらえたら何か起こるのではないかと思っている。また、自分たちの曲がお金にするとどれほどの価値があるのか確かめてみたかった」とも。

 6月4日に行われるSL広場でのライブでは、200枚ほどのCDを「配る」という。「無料で持って帰ってもOK。100円で持って帰ってもOK。後でCDを聴いてそれに見合った金額を後日払うのでもOK」とマスキーさん。しかし「勝負をかけた企画。死活問題でもあるのでどうか『おひねり』を」と本音もチラリ。

 同バンドは現役サラリーマン1人を含む脱サラのメンバーで構成された6人編成のロックバンド。平均年齢は29歳で、2006年2月の結成からこれまでにシングル2枚、アルバム3枚をリリースしている。4日のライブは19時から。以後、26日20時~=レッドペッパー(新橋3)、7月11日19時~=L@N AKASAKA(赤坂2)、24日19時~=新橋こいち祭などを予定する。

 CDはライブ会場とサイトで購入可能。

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