新橋SL広場で「亭主サミット」-10カ国20人が妻への思い叫ぶ

真の亭主関白とは「いかに上手く妻の尻に敷かれるか」。このポーズは「非勝三原則」で、「亭主力」を上げる効果あり

真の亭主関白とは「いかに上手く妻の尻に敷かれるか」。このポーズは「非勝三原則」で、「亭主力」を上げる効果あり

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 新橋駅前のSL広場で12月6日、家庭円満を願ってやまない男性の「先進国苦悩会議 世界亭主サミット」デモンストレーションが行われ、日本と世界各国から代表の「亭主」約20人が妻への愛を叫んだ。主催は全国亭主関白協会(本部=福岡県福岡市)。開催は3回目で、今回は先進10カ国代表が参戦する初めての世界大会となった。

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 同協会は1999年に発足。「亭主が変われば日本が変わり、世界が変わる」「全世界の亭主の『ため息排出量』を2010年までに半減しよう」をスローガンに掲げ、夫婦・家庭円満の秘訣を探ってきた。「オヤジの聖地で愛を叫ぶ」と題されたデモンストレーションでは、日本を始めアメリカ、イギリス、イタリア、カナダ、韓国、中国、ドイツ、フランス、ロシアからの代表者がSL広場に集結。今年はお立ち台がビールケースから「日本のお父さんを応援するハイサワーのケース」に変更され、それぞれがお立ち台の上から妻への思いを訴えた。

 海外代表からは「死ぬまで愛します」「いつもおいしい料理をありがとう、あなたのおかげで人間になれた」「彼女がいなければ今の私はない」など文字通りの「愛」が叫ばれたが、日本代表は「子どもが産まれても見捨てないで」「キャバクラ通いはもうやめます」「ゴミ出しも積極的にやります」「夜の肩もみをちゃんとやります」など悲痛な内容が中心に。それでも「一生懸命仕事していますが今月から給料カットです。苦労をかけますが一緒に明るく頑張ってください」という言葉が叫ばれると観客から大きな激励の拍手がわいた。

 また、同協会が掲げる「愛の三原則」を全員で大合唱。「『ありがとう』をためらわずに言おう」「『ごめんなさい』を恐れずに言おう」「『愛してる』を照れずに言おう」、また、振り付きで夫婦ゲンカの際に役立つ「非勝三原則」である「勝たない」「勝てない」「勝ちたくない」を振り付きで唱和した。

 同協会設立者で会長の天野周一さんは「かつて、私自身が妻から三くだり半を突きつけられそうになったという経験を通してこの協会を設立した。今は女性の目線に立って物事を考える時代」と「いかに上手く妻の尻に敷かれるか」が「亭主力」の秘訣と語った。

 デモンストレーション終了後は、会場を移しシンポジウムが行われた。来年には「亭主オリンピック」の開催も予定しており、「家庭内のイザコザを一夜にして解決する心と技」を競い合う競技を予定するという。

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