浜松町の東京都立産業貿易センター(港区海岸1)で11月24日、「第3回メガネっ娘&メガネ男子コンテスト」が開催された。
同コンテストは11月20日に南青山に福井県・鯖江市の眼鏡メーカー15社のフレームを一堂に扱うアンテナショップ「GLASS GALLERY291」がオープンしたことを記念したもの。メガネフレームの生産量が日本一で全国96%のシェアを誇る福井県の眼鏡協会が中心となって「メガネへの熱意とこだわり、愛情」を持っていることを条件に募集を行った。
これまで2回は共に、「眼鏡の聖地」として知られる地元・鯖江市で開いたが、今回初めて東京での大会となる。出場者は数分のアピールタイムを使って、演説やパフォーマンスで眼鏡への熱い思いをそれぞれに訴え、福井県眼鏡協会の黒田一郎会長やミュージシャンのサエキけんぞうさん、小説家の桜坂洋さん、アイドル「CutiePai」など審査員8人が採点を行った。福井県の眼鏡メーカー数社による「この人にわが社のメガネをかけてほしい」プラカード掲示の判定を行い、優勝者には賞金5万円とGLASS GALLERY291から7~8万円相当のメガネフレーム1本を贈呈した。
「メガネ男子グランプリ」を受賞したのは、東京眼鏡専門学校の藤谷武さん、草野光司さん、斉藤恭太さんの3人で、ヒップホップグループ「KICK THE CAN CREW」の「マルシェ」をメガネバージョンの替え歌で披露。「近視なの?遠視なの?みんなはっきり言っとけ~」と歌うと観客から「近視!」「乱視!」などのかけ声が上がり場内が盛り上がったことなどが評価された。3人は「眼鏡は最高。(これからメガネに関わる仕事をする上での)自信にもつながった。賞金で焼肉を食べたい」と笑顔を見せた。
また「メガネっ娘グランプリ」に輝いたのはベビーカーに娘を乗せて登場した黄由美さん。初めて眼鏡をかけた時の気持ちをヘレンケラーの有名なセリフ「ウオーター!」に例えて表現。しゅうとめとの関係の潤滑剤としての眼鏡の有用性などをアピールしたのが審査員に好評だった。黄さんは「優勝なんて信じられない」としながらも、「賞金は娘が大きくなったら鯖江に遊びに行くために使いたい」と会場をわかせた。
カップルで来ていたタカシさんとコトノさんは「昨年のコンテストは鯖江まで見に行った。スタッフの人が眼鏡好きでアットホームな感じがいい。ここには『半端じゃなく眼鏡好き』な人がたくさん来るので面白い」と話す。
同コンテスト実行委員長のはいぼくさんは「1、2回目では福井の人がメガネに深い愛情を持っていると思ったが、今回のコンテストで東京の人も負けないくらい愛情があることを感じている。これからもメガネの魅力を広めていきたい」と締めくくった。