「新橋で働く人・遊ぶ人・住む人のためのお祭り」をテーマにした「新橋こいち祭」が今年も始まった。初日の7月24日には、地元の子どもたちに交じり、背広を脱いで盆踊りや縁日を楽しむ新橋周辺のビジネスマンの姿も見られた。
今回で13回目となる同祭は、地域住民と仕事や行楽で訪れる人との貴重な交流の場として定着している新橋の季節行事。同地区の活性化を目的に町会・商店会の有志が手探りで始めたもので、今では新橋最大のイベントに成長した。「会社帰りでも浴衣を楽しんでほしい」と、桜田公園内には浴衣を持参すれば無料で着付けを行うサービスもある。
会場は、ニュー新橋ビルを中心とした各所。新橋の顔「SL広場」には野外ステージ・ミニボーリング・地方物産店・各種屋台、柳通りにはベーゴマや竹馬、竹トンボなど伝承遊びが無料体験できるコーナーを設けるほか、烏森通りでは昔ながらの縁日を展開し、桜田公園には盆踊りのやぐらが組まれた。そのほか、各町内会による屋台村とビアガーデンが開設され、ニュー新橋ビル4階テラスには「星空ビアガーデン」も登場した。
同僚数人と訪れていた浜松町の会社員・倉橋昭夫さんは「新橋にこんな盛大な祭りがあるとは知らなかった。童心に帰ったようですごく楽しい」と、戦利品のヨーヨーとスーパーボールをうれしそうに手にしていた。無料で楽しめる伝承遊びコーナーでは、中高年ビジネスマンらがシャツの袖をまくってベーゴマの対戦に熱中。ベーゴマコーナーは年齢を問わず男性に人気で、販売用のベーゴマは早々に売り切れた。
祭りの最大の出し物は、歩行者天国になった柳通りで行われる「大盆踊り大会」。港区の盆踊り団体を中心に巨大な円となって踊る光景は圧巻で、楽しげな様子に周囲の人々が次々と加わり、踊りの輪は柳通りいっぱいに広がった。中にはシャツ姿で何曲も踊り続けるビジネスマンの姿も。新橋のマスコットキャラクター「こい吉くん」も登場し、会場をなごませていた。
25日には、ミニボーリングコーナーにお笑い芸人のザ・たっちや、初日に続きアキバ系アイドルの時東ぁみさんが来場する予定。「ゆかた美人コンテスト」の審査発表も同日行われる。
最終日(25日)の開催時間は、SL広場=12時~21時、ニュー新橋ビル周囲の縁日=16時~20時30分、ニュー新橋ビル4階テラス=17時~21時、桜田公園=15時~21時。浴衣の着付けは18時から、「ゆかた美人コンテスト」は19時30分から。
サラリーマンにも人気の新橋マスコット「こい吉」(こいち祭関連画像)ステージができ、屋台が並んだ駅前「SL広場(こいち祭関連画像)縁日に集まる地元の子供たち(こいち祭関連画像)柳通りいっぱいに広がる大盆踊り大会(こいち祭関連画像)こいち祭を楽しむ会社員ら(こいち祭関連画像)