
「女性活躍」をテーマにしたイベント「Fellne FES(フェルネ フェス) 2025」が3月8日、老舗文具店「オカモトヤ」の本社オフィス「Palette(パレット)」(港区虎ノ門2)で開催された。
「オカモトヤ」では2022年8月から、「女性活躍」をテーマにした事業「Fellne」を展開し、女性の健康の課題をテクノロジーで解決する製品やサービスであるフェムテック関連商品の仕入れ・販売などを行ってきた。
同イベントは、国際女性デーである3月8日に開催し、2024年に引き続き2回目の開催となった。広報担当者の園田美公さんは「前回はFellneを知ること、女性活躍とは多様性へのファーストステップとして開いた。今回は、人、地域、環境、性別、世代、ライフスタイル、企業などそれぞれの垣根を越え、知ることや共有することで生まれる選択肢、その出会いと交流の場として企画した」と話す。
当日は、経済産業省ヘルスケア産業課の忠内美保さんによる「健康経営」に関するセミナー、女性医療クリニックLUNA院長の関口由紀さんによる「更年期」をテーマにしたセミナー、「ワーク&ケアバランス研究所」社長の和氣美枝さんによる「介護離職防止」に関するセミナーも開かれた。
会場ではブース出店が行われ、「八神製作所」による理学療法士が行う骨盤チェック体験会、「ウェルハピ」による「出張ハンドケア」、「コクヨマーケティング」による「サプナビ オフィス健康診断」、「8FITNESS」によるピラティスなどの紹介、「OUI Inc.」による眼科健診、「ダイドードリンコ」による「女性ヘルスケア応援自販機」の紹介などが行われた。
この日は、プロゴルファーの東尾理子さんをゲストに招き、トークショー「女性アスリートのキャリアが変える組織力」が行われた。オカモトヤ社長の鈴木美樹子さん、同社社員で女子サッカーチーム「横浜FCシーガルス」所属選手の新井翠さんも登壇し、会場を盛り上げた。
昨シーズンはキャプテンを務めた新井さんは「チームには18歳から33歳が所属し、『若手』『中堅』『ベテラン』に分けられるシーンが多いが、枠にとらわれず一人ひとりとコミュニケーションをとることを意識してチームをまとめた」と話す。
東尾さんは「ゴルフでミスショットをしたときに、あとに響かせないようにしている。そのためには日頃から打つ前のルーティンを固め、◯◯をしたくないというよりも◯◯をしようという思考になれるように訓練している。(次のキャリアに進むアスリートに向けて)自分がやってきた頑張りを褒めて、ねぎらってほしい。さまざまな選択があるなかで迷うことももちろんあると思うが、その時に一番良い選択ができているはず。選択した答えを正解にしていくために頑張ってほしい」と話した。