新橋・烏森神社(港区新橋2)で3月3日、恒例のひな祭り行事が行われ、女性参拝者に白酒が振る舞われた。
前日までの穏やかな天気から一転、冷たい風の吹く桃の節句となったが、ひな祭り限定のピンクのご朱印を求め、烏森神社では8時から女性参拝者が授与所前に並び始めた。白酒が振る舞われ始める11時ごろには、本殿脇の授与所前と白酒を振る舞う参道入り口近くの特設神酒所には長蛇の列ができ、参拝者でにぎわいを見せた。
特設神酒所では、華やかな装束に身を包んだ禰宜(ねぎ)の山田さんと巫女(みこ)さんが「おめでとうございます」の声とともに女性参拝者に白酒を振る舞った。その横では同神社職員により男性参拝者にも甘酒が振る舞われた。男性職員は「朝からこんなに参拝者が並んだのは初めて」と驚きの表情を浮かべながら話す。
千葉から母娘で訪れたという女性参拝者は「ご朱印は趣味で集めているが、烏森神社のピンクのご朱印は初めて。うわさを聞いて今回やっと来ることができた」と満足気に話す。白酒を振る舞われた女性には供物として伝統的な「本種ひなあられ」も授与。同神社のマスコットキャラクター「こい吉くん」も参道入り口付近での呼び掛けに参加し、通行人に写真を撮られるなど、イベントの盛り上げに一役買った。