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新正堂が創業100周年-浅野内匠頭記念湯飲み、人気で品薄に

100周年を迎えた「新正堂」の渡辺社長夫妻。社長の頭には最近購入した大石内蔵助の火事兜(かぶと)が輝く

100周年を迎えた「新正堂」の渡辺社長夫妻。社長の頭には最近購入した大石内蔵助の火事兜(かぶと)が輝く

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 9月に創業100周年を迎えた和菓子店「新正堂」(港区新橋4、TEL 03-3431-2512)で記念品として用意したオリジナル湯飲みが予想以上の人気を博し、品薄状態になっている。

浅野内匠頭の記念湯飲み

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 同店は1912(大正元)年創業。初代店舗は、奥州一之関藩・田村右京太夫上屋敷(通称=田村邸)跡地内にあった。田村邸は忠臣蔵の発端となった播州赤穂藩主・浅野内匠頭長矩候切腹の地。三代目店主・渡辺仁久社長は公私ともに忠臣蔵の大ファンを自認する。1990年より販売する「切腹最中」(190円)は、フリーペーパー「メトロガイド」紙の企画「東京うまいもの大賞」(日刊工業新聞社発行)で1位を獲得。赤穂浪士に対する数々の貢献から、2010年には兵庫県赤穂市の観光大使にも任命された。

 渡辺社長は関係者を招き盛大な記念パーティーを計画していたが、「お客さまに還元した方がいい」との知人の意見に倣い、オリジナル湯飲みを進呈することにした。湯飲みは美濃焼で、浅野内匠頭のイラストと、浅野内匠頭が切腹前に詠んだ最後に詠んだ辞世の句が描かれている。イラストを手掛けたのは「義士ようかん」の絵柄をデザインしたもりいくすおさん。

 100周年記念ではあるが、「創業100周年とデカデカと書いてある湯飲みでは使ってもらえない」と、裏底に目立たぬよう「SHINSHODOH SINCE 1912」と入れた。「湯飲みに描いた桜のピンクが、焼き上がりにどうしても紫になってしまう。なかなか気に入った色にならず、何度も試作を繰り返した」と渡辺社長は苦労を振り返る。

 当初1000個を発注。3,150円以上の商品購入で1個を進呈していたが、足りなくなり600個を追加生産した。「年末まで間に合うだろうと思っていたが、予想以上に好評で品薄になってしまった。通販のお客さまへも商品と一緒に送っていたが、急きょ来店者のみに変更した」と渡辺社長。現在残数は180個ほど。このほか、1,050円以上の買い物でミニようかんを進呈する。

 営業時間は9時~20時(土曜は17時まで)。日曜・祝日定休。

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