浜松町駅北口文化放送そばに9月9日、イギリス風パブ「PUBLIC HOUSE GANG」(港区浜松町1、TEL 03-3436-3368)がオープンした。店舗面積は13坪。席数は、カウンター6席を含む24席。
店主は片山保さん。「ザ・プリンス パークタワー東京」のジャズバーなどで約20年間バーテンダーのキャリアを積み、カクテルの大会「ビフィーター・インターナショナル・カクテル・コンペディション」で優秀賞を受賞した経歴も持つ。店名の「GANG」は、「飲み仲間のイラストレーター、松下進さんのバンド名『GANG』を、本人の了解を得て頂いた。言葉の持つ、ちょいワルなイメージが気に入っている」と片山さん。店内の壁全面を落ち着いた赤に、カウンターやテーブル、スタッフのユニホームを黒で統一することで、内装でも「ちょいワル」なイメージを演出する。
店内に飾られた雑貨や小物は、全て片山さんが長年かけて集めてきた私物。「ずっとイギリス風パブを持つのが夢で、その日を見越して集めてきたもの」と片山さん。中でも目を引くのが、ビールサーバーに付属し、ビールを注ぐ時に使用するレバーの「ビールタップ」。通常はメーカー提供の既製品が付いているが、同店では日本刀の柄を模したタップやアンティーク調の木製タップなど、片山さんがイギリスやアメリカで収集したコレクションに付け替えられている。
ビールは、「よなよなリアルエール」(1パイント・568ミリリットル=1,000円、ジャパニーズパイント・473ミリリットル=900円、ハーフパイント・284ミリリットル=600円)、「樽詰ギネス」(1パイント=950円、スマートパイント=750円、ハーフパイント=550円)、「ハートランドビール」(500円)の3種類。リアルエールは第二次大戦前の英国で主流だったビールで、炭酸ガスを使わず井戸水をくみ上げるのと同じ原理の「ハンドポンプ」でビールをたるから引き上げるため、「炭酸をほとんど感じない味になっている」(片山さん)。
ドリンクメニューはほかに、カクテル(36種類、390円~)、ワイン(4種類、グラス=500円~、ボトル=2,800円~)、ウイスキー(16種類、390円~)、シングルモルト(17種類、600円~)など。「カクテルは約200種類のレパートリーがあるので、メニューにないものでもリクエストがあれば作ってお出しできる」
フードメニューは31種類。主力は「自家製フィッシュ&チップス」(1ピース=600円、2ピース=800円)。「揚げる際の衣を作るのにギネスを入れるのが特徴。自家製タルタルソースも好評」(片山さん)。「ミックスナッツ」(300円)、「自家製地鶏レバーペースト(バケット添え)」(600円)、「チーズ盛り合わせ」「イベリコ ベジョータチョリソー」(以上800円)など簡単につまめるメニューや、「自家製牛ヒレのローストビーフ」「にんにくたっぷりサイコロステーキ」(以上1,000円)、「シェフ自慢魚介たっぷりバレンシア風パエリア」(1,500円)など食事系メニューもそろえる。シェフは、ダイニングレストランなどで10年間働いた経験を持つ平野さん。「フレンチやイタリアンから、沖縄料理、煮込みまで幅広い料理が作れる腕を持つ料理人」(片山さん)。
客単価は約2,000円。ターゲットは近隣で働くサラリーマンだが、「女性の団体客が予想より多いのは、うれしい誤算」と片山さん。今後については「10年20年続く、地元で愛されるお店にしたい」と話す。
営業時間は17時~翌3時。日曜定休。